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この本は、133の項目に分かれており、それぞれが2,3ページで分かりやすく書かれている。
また、当たり前と言えば、当たり前のことが多い。しかし、多くの投資家は、当たり前のことが出来ていないから、損失を出してしまっていると思います。1日、1項目で良いから毎日読んでいくと大変ためになると思います。1日1項目では、133日掛かりますが、何度も繰り返して読めば、それなりに効果があると思います。
本のトップに書かれている「トレーダーとして真に自立するための心の処方箋」と思いました。 特に裁量トレーダーの方には、お勧めします。
(H.K 50代 自営業)
本書は、読み手によってはっきりと評価が分かれると感じた。
ストレス解消法との題ではあるが、内容はそうでもない。 しかしながら、トレーダーが陥る心理状態を網羅して解決方法を示唆してくれている。 結果的にはストレスフリーになるという事であろうと解釈している。
トレーダーの心理状態は個人の性格に依るところも大きいため、本書では一般的・抽象的に書かれているのだが、そのせいで自分の抱える問題の解決方法が見当たらないというジレンマを感じるかもしれないが、この点においては網羅性を重視したがための弊害かもしれない。
「こうすれば勝てる」という書籍に飽きてしまった人、トレードで成功している人、まだ成功できていない人、実に様々なトレーダーに対応している稀有な一冊である。
もちろん、本書を読んですぐに勝てるという類のものではないが、相場の勉強の仕方まで言及しているところに個人的には好感が持てた。
著者は心理学にも長けており、カウンセラーとしても一流だと感じる。 相場の心理カウンセラー的な著者の助言に耳を傾けてはどうか。 主観的な思い込みが先行するトレードの世界において、客観的な助言は役立つに違いない。 特に専業でトレードをしている人間にとって、陥りがちな価値観の固定化などを打ち崩す一冊になるのではないだろうか。 トレードで大成功した人も、実際に話してみると社会性に著しく欠けている事が多い。 そのような人にこそ読んで頂きたい一冊である。
(ラオウちゃん 30代 医師)
著者のエイドリアン・トグライはNLPトレーディングの作者です。 神経言語プログラム療法士、メンタルコーチである著者は、前著では、メンタル系の著書とは一線を画した、身体と脳神経の働きからトレードを見る、という項目があり、その中でのセロトニンという、ゆったりとした気分にさせる神経伝達物質に関する供述が、とても面白かったのを覚えています。
本書はその同じ著者、という事で、とても楽しみにしていました。
まず、構成的にも、さくっと読めるように細かく133の項目に別れています。 一章一章は、数ページで構成され、語り口も軽い口調で書かれて、読みやすいので、コラム的な印象を受けます。
内容は多岐に渡り、トレードの悩みから生活、目標におよび、出てくるトレーダーは個人トレーダー(兼業、専業織り交ぜて)が主なので、より一般に近い感覚で書かれています。共感される方も多いのではないでしょうか? もちろん、この著者独特のトレードと身体機能の関係もさらっと随所に触れられています。
その中に様々な個人トレーダー出てきますが、稼いでいるトレーダーには共通点がいくつか垣間見え、その辺りの人格形成がとても面白かったです。
同じく、細かい項目でトレードのメンタル辞書のように使える、ブレッド博士の「悩めるとレーダーのメンタルコーチ術」とはまた違い、この本は自己啓発本寄りという印象を受けました。 トレードという特殊な心理状態からみた、自己啓発本というのは中々見られないので貴重だと思います。
一項目は、4〜5ページにまとめられているので、一日一つ、と決めて読むのもよし、一度通して読んで、朝にぱらぱら一項目ごとに見直す、という使い方もできます。 メンタル系の良い本は、何度読み返してもその度に新しい発見があるので、お得感があります。
(falco 会社員)
本書の副題は「毎日5分で克己心を養う相場心理学」である。トレードにおいて は、確かに個人の心理的な要因というのは非常に大きいと常々感じている。人は相場 に負けるのではなく、自分の心に負けるという面が大きい。
本書は1〜133までの細かい章が設定されている。1つの章は2ページから3 ページで、すぐに読むことができる。この独特の編集が副題にある「毎日5分」の意 味である。
それぞれの章では、具体的な売買事例やトレード方法については一切触れずに。ト レードにあたっての一般的な課題やそれに対する心のあり方などについての記述が続 く。
こうした編集は確かに読みやすいところはあるのだが、反面、体系立てて本書の主 張を理解するにはこの編集は適していないとも言える。個人的には、体系立てた編集 の方が好みであり、全体としてあまりに章立てが細分化されていると感じた。
本書で示されている内容の多くは、単にトレードだけでなく、人生における様々な 場面においてあてはまるような一般化された記述が多い。そうした、人生への心の処 方箋として本書を読むというのも一つの方法であろう。
自分自身の現在の具体的な心理面での課題は何であるか、自分の弱さと強さはどこ にあるのかを考えながら読むと参考になる部分がかなりあると思われる。
(ふしみん、40代、公務員)
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