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筆者であるジャレッド・テンドラーは、国際的に投資家、ポーカープレイヤー、プロスポーツ選手等のなメンタルに関するコーチをしています。主に欲、恐怖、怒り、自信、規律といった感情にスポットを当てて、それらをいかに良い方向へ向けていくかを実際のトレーダー達のコーチング例を示して記述しています。
気づきとしては、欲などの感情自体が悪いとは言っていないことです。そうした感情はうまく利用して情報を得るためのシグナルととらえています。例えば、相場の反転で怒りが爆発する事態を防ぐために、手じまいして利益を確定する行為は、ただの応急措置にすぎないとのことです。どうやって恒常的に感情を安定させられるかが大事です。
感情とパフォーマンスの関係性には科学的な法則があり、パフォーマンスは感情の上昇とともに上昇するが、上限値があり、感情がない状態でも、ありすぎる状態でもパフォーマンスを発揮できないということです。ですから、よいパフォーマンスを得るためには、この本に書いてあるステップに従って感情をうまく利用することが大事であると思います。
急騰急落など相場のボラが高いときは特に感情が揺り動かされるものですが、そういった時に、この本に書いてあることを実践していけば、パフォーマンスの改善に役立つと思われますので、自分の感情でトレードがうまくいかない時は、折に触れてこの本を開くことをおすすめします。
bblue、50代、自営業兼投資家
トレーディングにおけるメンタルの重要性についてはトレーダーならよく理解しているところである。
メンタルのコントロール、抑制について解説している本は多数あるが、この本は、筆者の15年に及ぶノウハウに基づき、欲、恐怖、怒り、自信過剰、そして自信不足の問題を解決するために、実践的かつ段階的なシステムに特化し、感情というシグナルをテクニカル分析におけるインディケーターのようなものと考えて、それを上手く利用することでトレーディングのパフォーマンスを向上させる方法を詳しく解説している。
エッジのある局面で、これまで以上に良いパフォーマンスを上げたいと考えているトレーダーに強く推奨できる良書である。
炎のディーラー 投資歴27年
トレードをすすめるにあたっては感情のコントロールが重要なのは言うまでもない。
一般にこの「感情」はやっかいなものであり、トレードにとっては邪魔なものとしてとらえられがちである。 が、本書はまずこの感情そのもの、感情の動きをパフォーマンス向上に意味のあるエネルギー源としてとらえているところに特徴がある。
その上で、自分自身の状況について、具体的に書き出し整理することを通して「見える」化することを推奨し、そうすることで自己理解を深め、自分の特徴、課題などを明確化することが重要だと指摘している。
本書では、「欲」「恐怖」「自信」など、誰にでも思い当たることがある心理的な様々な側面について、その性質や兆候などの整理がされている。
本書の内容をすべて理解し覚え込むようなことはあまり意味がないように思う。が、どこかの部分で、自分にとっての課題とひっかかると思えるところが必ずあるはずで、そこの部分について、「見える」化の過程も含めながら深く考え、改善をはかることは非常に有意義な作業となると思われる。
ふしみん 60代 個人投資家
鳳凰堂のランダムウォーカー
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