マルチタイムフレームを使ったテクニカルトレード

株式投資に関する技術論について書かれている本は多いが、この本の特徴は、底練りから上昇局面に入り、天井を付け、天井から下落相場に転じ、底値を付ける相場の一循環の各局面における売り手・買い手の攻防、投資家の感情・心理が克明に解説されている点、そして各局面における投資家の感情をしっかり理解することで冷静にかつ客観的に相場を分析・把握し、適切なトレードができるスキルが身に付くノウハウを習得できる点にある。

また、トレードにおいては、プライスアクションが一番重要であるが、出来高、移動平均線、トレンドライン等の解釈についても有意義な助言が非常に多い。さらに、トレードにおけるヒントと考えておくこと、まとめ等、役立つことがしっかり書かれている。

トレードで苦境に陥った時や、恐怖と欲望にとらわれ冷静さを失った時など、何度もこの本を読み返すことで、リスクを最小に抑え、利益を拡大化できる適切なトレードができるものと思う。少々お高いが、非常に良い本である。

炎のディーラー 投資歴28年

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