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バフェット流株式投資入門

 長期的な株式投資をするためにもビジネススキルが絡んでくることを初めて知って、株式投資の事だけでなく、ビジネスについてもたくさん勉強したくなる1冊でした!

沖縄県 K様


 バフェットの投資法をひとことで言うと「選別的な逆張り投資法」である。

 彼の選別的な逆張り投資法では、持続的な競争力を持つ企業に投資する。価格競争型の企業については、その株価がどれほど魅力的に見えようとも、投資の対象外とする。

 彼は下降相場において、持続的な競争力を持つ企業の株式を、基本的な経済価値よりもはるかに安い値段で仕込む。

 株式市場の近視眼的な悲観主義から売りたたかれた企業の株式は、彼にとってまたとない安い買い物である。

 彼は言う。上昇相場の天井においては、利益をベースとした投資尺度が売上高を基準としたものに取って代わられる。株式アナリストやマスコミがもはや企業の利益は主要な株価評価基準とはならないと言い始めたら、上昇相場は最終段階に入ったと解釈すべきだ。いわゆるバブルの始まりである。そして、もはやモメンタム投資のファンドマネジャーと張り合えないバリュー投資のファンドマネジャーがマーケットを去り始めたら、それはまさにバブルがはじけるときである、と。

 バフェットに関する書籍を読むのは今回が初めてである。銘柄の選別方法についてはとても参考になった。また、買いの時期については下降相場から始めるので長期投資になる。したがって、彼のように健康管理を徹底し、長生きをすることがとても大切である、と感じた。

 本書は、カバーの賛辞にもあるように、下降相場を徹底的に利用して、タイムリーな時期に割安な値段で有望株を仕込むバフェットの投資法が具体的に述べられており、一般投資家でも実践できるバフェット流投資法の優れたガイドブックである。

ペンネーム 年金受給者
 投資歴 個別株25年


旧題『麗しのバフェット銘柄』のご感想

 本書は、バフェットがどのような銘柄に投資し、いかなる理由をもとに売買したかを述べます。株式投資の往年のテーマに加え、バフェットの昨今の投資事例を盛り込んでアップデートしています。

書名の「銘柄」という言葉は、実は「企業」と言い換えてもよいでしょう。バフェットの投資は、銘柄投資というよりは、企業投資としたほうがシックリとくるからです。本書では、バフェットはどういう企業を投資に値する企業(エクセレントカンパニー)と考え、そして値段をつけたかに検討が加えられます。つまり、優良といわれる企業が満たすべき基準、そして買う適切な値段など、バフェット流の投資手法が展開されていきます。

バフェット流株式投資・企業投資のエッセンスが詰まった1冊です。いわば、数あるバフェット本の要約版とでもいえましょうか、よくまとまっています。内容の詳細は本編によるとして、本書の特徴をいうと、論旨が通っておりわかりやすいことです。なにより明快です。バフェットの投資法が根がシンプルだからこそ、取れる文体といいたくなります。「競争力を持たない企業は、株価の下落を克服できない」など、当たり前すぎる記述にあたったときは、「ソウダヨナァ」としかいいようがありません。本書では、このような当たり前の記述を多々、目にすることができるでしょう。本書はその意味で、長期投資のよきガイドブックです。現在とっている投資法に飽き足らない人、いろいろ読んだけどピンと来ない人に適した1冊です。

本章はまた、訳者あとがきにあるように「バフェットの銘柄選択術」(日本経済新聞社)の姉妹本的位置にあります。本書は全くの株式投資の初心者には厳しいです。本書前半は知識がなくてもは読めますが、後半のバフェット投資のワークシート、ケーススタディは読み難いでしょう。EPS、ROEやPERといった投資指標が普通に頻繁に出てくるからです。基礎的な用語がわからない人は、用語フォローに優れた前掲書を併せて読むことをお奨めします。多くの人がその書を通過して来ました。

対して、バフェットの投資法をよく知っている人には、よき復習の機会になります。なにより、言葉足らずだった心中の疑問が晴れるのがいい。「バフェットの投資って何?」「全部を買いたくないなら、一株だって買わない」。心中の疑問が氷解するかと思います。本書を読んで持ち株を見直せばゾッとするのではないでしょうか。先だっていいましたように負担の少ない文量と記述です。また各章の最後にはポイントがあります。全部で42個あるポイントを先に目を通せばもっとはやく読めます。土曜の午前、コーヒーの2、3杯とサンドイッチがあれば読破できることでしょう。車検のような点検一読を。

(初心者投資 管理人くらげ 様)


 バフェットの銘柄選択方法や実際に投資した銘柄について、わかりやすく解説した内容。全般の記述が平易でわかりやすい。が、登場する個別銘柄はいずれも米国を中心とした海外の銘柄であり、やはり隔靴掻痒感はある。

 本書の副題は「下降相場を利用する選別的逆張り投資方法の極意」である。まさに今の相場状況に合致した副題ではある。単純に言ってしまえば、なんのことはない、「いい銘柄」を安い時に買いましょうということであるが、本気でこれを実践するのはたやすいことではない。

 まず、本書では価格競争型の企業と持続的成長力を持つ企業を峻別するという視点が重視されている。無論、投資対象とするのは後者。この基準で考えれば、自動車産業や鉄鋼産業などは投資対象になりえない。バフェットがコカコーラやジレットを投資対象としたのはよく知られているところだが、この「持続的成長力」とは「堀」の 有無とも言い換えられるだろう。

 今日の相場状況においては、この「持続的成長力」についての明確な確信が持てる分析ができれば、株価は安値に沈んでいる可能性が高く、中長期投資では報われる可能性が高いと考えられる。本書で示されている銘柄選択の基準は何も特別なことではなく、一般的な様々な指標から相当程度まで絞り込むことが可能だろう。

 ただ、株価は短期的にはさらに大きく下落する可能性もあり、この時に「ありがたい」とばかりにさらに買い増しするぐらいまでの確信を持った分析、及び実際の投資行動がどきるかどうかが成否を分ける。

 逆に株価が上昇する局面においては、とりわけ下落していた状況から相場が変化してくるような時期においては、安値で買っていた銘柄も小さい値幅で利益を確定してしまうこともよくあることである。結果的にその判断が正しい場合もあるため、ある意味、始末が悪い。

 成長性のある銘柄に中長期で投資するという株式投資の「王道」に立ち返るために は(別にこの方法のみにとらわれる必要もないとは思うが)意味のある一冊である。

(ふしみん 40代 公務員)


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