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この本は、テレビでよく見る福永博之さんが書かれている。彼のテレビやラジオでの解説は大変分かりやすく、以前から尊敬していた人物である。この本は、題名から見ると相場入門書の様に想像されがちである。確かに、基本的なことが分かりやすく説明されているのも事実である。しかし、侮ることなかれ。実際、中級レベル以上の人は、知識としては、知っているのだろう。でも、実際この本で書かれていることが、出来ている人は非常に少ないと思う。セミナーに多く出席したり、多くの本を読んでいる人は、確かに勉強家とは思う。つまり、知識は多く、人前で話をさせると、「さぞかし儲けている人」と、周りの人は思うであろう。しかし、誰でも、そこまでは行くのである。そうした人の成績は、初心者以下のことが多い。もっと言えば、多くの損を重ねて既に、相場が怖くて出来ない人も大勢いる。知識は、使う分以上は、かえって邪魔な物である。基礎的な部分を抑え、必要な部分のみ上級テクニックを学べばよいと思う。上級テクニックまで使わなくても、利益を上げている人は、大勢いる。ベテランもこの本の自己の売買に必要な部分を読まれると良い。基礎的な部分に重要なことが、示されていることを発見されるであろう。
(ペンネーム H.K 50代、自営業)
基礎的知識から具体的実践方法まで丁寧な記述
信用取引について、基礎的な知識から具体的な実践方法まで丁寧な記述がされており、これから信用取引に取り組もうとする投資家、既に信用取引を行っているが、なかなかうまくいかないという投資家にとって、参考となるところがかなりあると思われる。
実践方法については、買いの場合、売りの場合、デイトレの場合、スイングトレードの場合、それぞれ実際のチャートなどを示しながら丁寧な解説がなされている。
また、相場の方向性によってどのように対処するべきかやリスク管理についても述べられており、幅広い中味になっている。
相場の方向性については移動平均等を活用したテクニカル的な判断を基本としつつ、様々な経済面の指標の活用についても言及している。実際に信用取引で売買を行うにあたってはこの方向性、トレンドの判断が、(これは信用取引だけではなく、通常の現物の売買もであるが特にレバレッジをかけた運用になる場合が多い信用の場合はとりわけ)重要となり、また難しい面だろう。著者の示した判断方法がいつも正しいとは限らない点は注意しておきたい。
私自身、信用取引は2007年から活用しようと考えているところだったので、基本的な考え方など参考となる部分がたくさんあった。ただ、その活用方法はレバレッジをきかせた運用というよりもリスクヘッジ的な活用を考えているため、売りの方法について転換社債を持ってのつなぎ売りなども含めてより多様な事例を示してほしかったところ。また、現物取引にはないコストも含めた実際の損益の例などもより具体的に示されているとよかった。
(ふしみん 40代 公務員)
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