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通常の市場での売買ではない、IPO、PO、TOB、端株などで利益をあげる方 法について解説した内容。
本書のよいところは、いずれも著者自身がそれぞれの投資方法を実践しているた め、記述が具体的でわかりやすいという点。また、文章が平易な点もよい。
私自身、IPO投資については、公募取得→原則として初値近辺で売却を基本にし て実践しているが、そのパワーについては実感しているところである。もうかなり以 前だが、IPOの公募を最低単位取得し、これを初値で売却しただけで500万以上 の利益が出たこともある。これまでの投資において得た利益の半分程度はIPOによ るものとなっている。
POについては、方法について一定の理解はしているつもりだが、実践したことは ない。TOBは、たまたま保有銘柄がTOB銘柄となったことが数回ある程度。端株 については、これまでそのメリットについて考えたことはなかった。
端株以外で言えることは、これらの投資は、通常の市場での売買と違った需給的、 あるいは株価的に特殊な状況があり、それが利益を生み出す源となっている点に注目 すべきだろう。
IPO公募株は誰でも希望数取得できるものではなく、人気銘柄などでは需給が大 きく偏る(当然、需要が多くて供給が少ない)状態となる。POは市場価格から一定 割り引いた株価での株式取得が可能であり、そのため、市場での株価との乖離分だけ の利益は得られやすい(いつもそうなるとは限らない)。TOBは、取得株数にもよ るが、市場での株価の如何に関わらず、一定の株価で株式を買ってもらえることが約 束されている(中止となる場合もあるが)。
株式投資において、低いリスクで利益を得ようとするのであれば、こうした「特 殊」な状況を利用するのがよいことが理解できるだろう。
IPOはマーケットの状況で、活況となることもあれば、そもそもIPO銘柄自体 がないか少ない場合もある。しかし、今後も利用する意味があり、「一発」の魅力あ る銘柄が登場することもあるだろう。やはり注目しておく必要はあろう。それ以外の 本書で紹介されている投資方法についても、それぞれの立場で利用を検討するとよい と思う。
(ふしみん 40代 公務員)
面白い一冊!
IPO、PO、TOBについては、以前から知識があったが、端株の投資が思いのほかリターンが高いことに驚き。
何も売買ばかりが投資ではない。お金の回転率をあげる素晴らしい手法がわかりやすく解説されている。また、この先、日本株が上昇相場へ転換したとき、この一冊で学んだことが絶対に役立つ。
記:なりた・ひろゆき氏
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