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短期トレードは長期に比べてリスクが低いという導入から始まり、前半部分は基本的なテクニカル分析(一目均衡表等)の解説が中心となっています。一般的な内容ですが、とても丁寧な解説なのでテクニカル分析入門として良いかもしれません。
特に第5章第3節のローソク足の読み方は非常に勉強になります。テクニカル分析では移動平均のようなテクニカル指標に基づいたものの紹介が多いので、指標に頼らない素のチャート分析は貴重だと思いました。酒田五報と組み合わせたりしても良いかもしれません。ローソク足を読み解くことの重要さを理解できました。
まとめでは、ポートフォリオについても簡単に説明があります。これ1冊で投資入門知識は一通りさらうことができると思います。
ゆ 30代 研究職
「生き残りのディーリング」の著書として有名な矢口新氏の新書ということで、読まずにはいられなかった本です。
「生き残り〜」から溢れていたギラギラした眼光するどい現役ディーラーのテイストが、本書では多少マイルドになっており、ファンとしては多少残念ではあるものの、その分、相場初心者の方にも読みやすい内容になっていると感じます。
シンプルな言葉で書かれてはいますが、本書で著者が繰り返し強調している「山越えを待って売り、谷越えを待って買う」、これままさにトレードの心理だと思います。それをローソク足だけの素のチャートで判断し、短期トレードで利益を積み重ねる。我々のような個人トレーダーが目指すべき姿はまさそれだ!と改めて気付かせてくる点だけでも価値があるかと思います。
中盤各種テクニカルの説明・評価については、特段真新しい視点はありませんが、初心者がテクニカル全般を整理するには良いかとおもいます。5章以降は素のチャートでどう実践的にポジションをとるか例示しており、大変参考になりますし、面白いです。ポイントは相場がどう動いたから、自分はどう対処するという、ローソク足が主人公のプライスアクショントレードである点です。
テクニカルびっしりの画面で右往左往しているトレーダーや、売られそうかな?買われそうかな?といったあいまいな相場観でトレードを続けながら勝てていないトレーダーには、正におすすめの本かと思います。自分も本書を参考にしつつ訓練に励み、今年こそシンプルなプライスアクショントレードを是非身につけたいです。
ユーノ 40歳男性
兼業投資家(投資歴7年)
名著「生き残りのディーリング」などが有名な矢口新氏の最新の本が出版されました。
この本でもっとも強調されているところは、「山越えを待って売り、谷越えを待って買う」という部分です。確かにこれができれば儲けられる可能性が高まるでしょう。しかし、多くの人にとっては、実際やってみるとなかなかできることではないと考えるかもしれません。
それが実際にできるようになるためには、何度も何度も実践を積み重ねることがとても大事であるといっています。経験を積み重ねることにより、投資も上達するものだと僕も思います。たとえば、立派な寿司職人になるには、(何年もの)多くの時間が必要だと思います。プロ野球選手しかり、医者しかりです。それなのに、投資だけがやればすぐ儲かるものだと思うのはなぜでしょうか。確かに口座を開くのは簡単でしょう。しかし口座を開いて数日で儲かるほど甘い世界ではありません。投資は、世の中でいわれているようなギャンブルでもないし、クリックだけで簡単にお金が儲かり続けるものではありません。そもそも投資が好きでなければ長く続けられないと思っています。
そして、テクニカル分析については、最初は、移動平均線などの指標を使ってトレードしてよいが、最終的にはテクニカル指標がなにもない素のチャートでトレードしたほうがいいといっています。その真意については本書をご覧ください。
また、矢口氏がたたき上げのディーラーであることから、デイトレードといった短期のトレードを推奨しています。これについては、人それぞれ意見があると思いますが、投資に対する考え方については、非常に参考になると思いますので、1冊家に置いておいて、事あるごとに何度も見直す本だと思います。
bblue 40代 自営業兼投資家
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