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著者は著名な方ではないと思うのですが、「天才」の失敗事例を集めており、内容はとても素晴らしいと思いました。教訓が満載です。
本当に重要な教訓は、複数の章に記載されています。例えば、06章マイケル・スタインハルトの「自分の道を踏み外すな」と10章スタンレー・ドラッケンミラーの「手痛い失敗が必要なこともある」には、「自分の得意な領域の外に出てしまうことは、投資家が行動を誤るときの最も共通した特徴の一つだ。」ということが記載されています。
また、筆者とは違う教訓を導き出せると思います。例えば、筆者はベンジャミン・グレアムの章で、「・・・金融市場には完璧な法則が存在せず、安いものがもっと安くなる可能性があるということだ。」との教訓を得ています。しかし、本当の問題は、「1930年、・・・グレアムは資金全額を投じて一気に勝負に出た。・・・信用買いに走ったのだ・・・大敗北を喫した。」との記載から、こういうことをしてはいけないという点だと思います。
全部の失敗を自分で経験する必要はないので、この本で「天才」の失敗を追体験できるのは貴重だと思います。自分の失敗の予習になり、実際の自分の損失を最小限に食い止められる可能性が高まると思います。未読の方は、是非、読まれることをお勧めします。
スマイル 会社員 個別株27年
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