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基本的な内容について平易な文章で丁寧に解説
新井氏の著作は既に何冊か読んだことがあった。「投資の王道」シリーズなどは優 れた内容となっていると思う。
本書は2000年に出版された著作の改訂版である。内容は先物取引の入門的なも ので、全般に記述が平易であり、理解しやすい。一読して本書の基本的な内容が理解 できないのであれば、まだ先物取引は早いと思われる。
自分自身は先物取引はまだ課題のままで、実際に取引を行った経験はない。という のは、日本株については現物での分散された相当額のポートフォリオを維持しつつ、 IPOや細かい単位での短期売買での利益を確保するという形で一定の成果が挙げら れているからである。そのため、本書の冒頭の「個人投資家の大半は、いつまでたっ ても間違ったやり方で投資と向き合っているのでいつも負け続ける」という指摘には やや違和感があった。
現在の自分の運用スタイルを変更しようとは考えていないが、日経平均miniなどの 商品も一般的なものとなっており、レバレッジをかけた運用というよりは、現物株の リスクヘッジ的な意味で先物取引も利用したいと考えている。
本書で述べられている内容は、特別なテクニックなどではなく、個人投資家が陥り がちな一般的な傾向を指摘しつつ、基本的な事柄について丁寧に述べられたものであ る。それゆえ、実際に先物取引に取り組むにあたっては、あらためて確認しておく意 味があり、有用な著作となっていると感じた。
(ふしみん 40代 公務員)
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