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この本も『本間宗久相場三昧伝』と同じく、初心者や「格言に興味を持って手始めに」と考えている方ではなく、格言のありがたみを理解できる方にお勧めします。
この本を一言で言うなら、「声に出して詠みたい相場格言」といった感じでしょうか。 序文以外の牛田権三郎翁の言葉は、和歌になっていて小気味良く感じられます。 有名な相場格言「野も山も 皆一面に弱気なら あほうになりて米を買うべし」も三猿金泉秘録のものです。 また、喜多村政一氏の解説文は、相場三昧伝やウォール街の格言なども交えて分かりやすく解説されていてためになります。
難点を言えば、相場三昧伝と同じく米相場にしか通用しないと思われるものや、同じような意味のものがあるところです。安易に真似ると非常に危険なテクニックもあるのでご注意を・・・
ただ、相場に対する心構えとしては学ぶべき点も多く、相場に挑む際の「心の防具」として有効だと思います。 ついつい狼狽売りや、飛びつき買いをしてしまいそうな時、さらりと和歌を詠めるくらいの余裕が欲しいものです。
(20代 謎の相場師)
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