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米国市場における株式売買で大きな利益をあげてきた著者が 銘柄選択法や売買のあり方について述べた内容。
本書の本質は、以下の２点に集約されるように感じた。
こう書くと実に単純ではあるが、それを実践することはたやすい ことではない。 本書には、チャートパターンの判断も含めて様々な助言が述べ られているが、それらは必ずしも合理的な整合性を持った内容 とは言い難いところがある。 しかしながら、その内容は著者自身の長い経験に基づいたもの であり、学者が書いた論文ではなく、実際に投資を行い、そして 利益をあげてきた者だから述べられる重さが感じられる。
米国市場について述べられているため、部分的にはそのまま日 本市場にあてはまらない部分もあり、例として挙げられる個別銘柄 についても読んでいて実感がわくというわけにはいかない。
また、手数料などのコストを軽視しているように思われる記述、 株式投信についても長期であれば報われる可能性があるという記述 など部分的には私自身とは見解が異なるところがあるが、全体として は興味深い内容であった。
とりわけ、第一部一章〜七章、及び第二部九章、十章、第三部十九 章については参考となる部分が多かった。
第一章で示された銘柄選択の基準を自分が保有している銘柄にあて はめて考えてみると面白い。但し、大部分の銘柄は著者の基準には あてはまらないとは思うが・・・・。
(ふしみん 公務員 40代)
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