2024.2.16
<著者プロフィール> 浜口準之助(はまぐち・じゅんのすけ)
約15年にわたり機関投資家のファンドマネージャーとして株式運用に従事。信託銀行などで主に年金資金の日本株運用を行う。その後約14年にわたり投信運用会社にて投資環境のセミナー講師に携わる傍ら個人投資家として株式運用を行い、「億り人」の仲間入りを果たす。「浜口流コア・サテライト戦略」を提唱し自らも実践している。「醍醐味に満ちたライフワークとして、株式投資に勝るものなし」との基本観から、個人投資家に実践的な株式投資手法の研究を続けている。 社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。主な著書に『黄金サイクルと農耕民族型投資戦略』(パンローリング刊)、ブログ 浜口準之助のテツ・ホテル・グルメ・株式運用 をほぼ毎日更新中、こちらでは旅の話もしている。浜口です。さて、まずは今回も定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2023年2月5日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、左は株価が2月2日時点、右は2月15日時点のデータです。
この期間の断面で見れば、商社株・銀行株とも上昇していることがわかります。この期間は大量の外人買いがあり、業種問わず買われたことが背景にあると思われます。 ここ一月で私が行った売買は、特にありません。
デイトレについては、引き続きわずかな回数を小ロットで行った程度です。私の現在のデイトレは、保有している現物株の中から寄り前の気配が低いものを買いから入るスタイルであるため、いわゆる「寄り天」になると良くないわけです。従い、ここのところは、デイトレは小さなロットで、非常に慎重に行うに留まりました。
日本株の相場観については、長期的には今回も基本、変化なしです。日本は、景気後退になる可能性は低く、米国のインフレ懸念は日本に脱デフレをもたらし、加えて海外観光客の増加等、経済再活動につながり、今年年前半にかけ、日本株はここで紹介している高配当バリュー株を中心とした、堅調な相場展開を予測しています。「浜口の相場観は、いつも同じだよな」と受け止められている向きも多いことでしょう。しかしながらこのことは、現在の日本株市場が私が想定した通りに推移している証左と受け止めていただきたいと思います。
以下にお示しする2月15日時点の8316三井住友FGの株価推移からも見て取れますが、同銘柄はここもと、新高値をうかがう展開になっている状況が見て取れます。
しかし同時に私はこのたび、相場に対する考え方について大きく修正するにいたりました。 ここから1年程度AI(人口知能)バブルが来ると現状、考えています。それに対応するため、私は現在のポートフォリオから主に商社セクターを減らし、8035東京エレクトロン、6857アドバンテストをポートフォリオの30%から50%組み入れる方針としました。以下に両銘柄のチャートを示します。
8035東京エレクトロンは半導体製造装置、いわゆる「前工程」、6857アドバンテストは半導体のテスター、いわゆる「後工程」です。米エヌビディアのテスターとして優秀ということで知られています。
さて、ここからは今回のテーマ、「2月11日に浜口が銀座の投資家バーで講演会を実施」について。
なんで私が相場観を変えたのか。それは以下の 「浜口凖之助は本物か!?日本株座談会を緊急開催YouTubeをアップしました。」の中で詳しく説明していますので、ぜひ動画をご覧ください。
今回は、本当に大きな相場見通しの修正です。みなさん、かならずこのリンクを見てくださいね。
以上です。なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。