2024.5.20
浜口です。今回は重要な情報があるので、一週間でブログを更新します。さて、まずは今回も定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2024年5月7日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、左は株価が5月10日時点、右は5月17日時点のデータです。
総じていえば、銀行株は上昇、商社はぼ横ばいといったとこでしようか?
以下は8316三井住友FGの日足。ついに新高値になりましたね!
デイトレは行いませんでした。ここもと、相場のボラティリティが大きくなっているので、デイトレはリスクが高いと考えたからです。
日本株の相場観については、長期的には今回も基本、変化なしです。日本は、景気後退になる可能性は低く、米国のインフレ懸念は日本に脱デフレをもたらし、加えて海外観光客の増加等、経済再活動につながり、今年年前半にかけ、日本株はここで紹介している高配当バリュー株を中心とした、堅調な相場展開を予測しています。「浜口の相場観は、いつも同じだよな」と受け止められている向きも多いことでしょう。しかしながらこのことは、現在の日本株市場が私が想定した通りに推移している証左と受け止めていただきたいと思います。
さて、ここからは今回のテーマ、「DIE WITH ZERO に学ぶ、FIREの時期」について。
ビル・パーキンス著『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』(ダイヤモンド社刊)が我々に提供してくれる知識は、大きな意味があります。要旨を以下にまとめました。
今しかできないことに、惜しみなく金を使え。 これは人生の最適化。 自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験に惜しまず金を使うこと。
私は友人から「名誉億万長者」と呼ばれることがある。実際は億万長者じゃないのに、あたかもそのように暮らしているからだ。現実には、生きている間に財産を使い切れる億万長者は滅多にいない。限界があるのだ。
人生は経験の合計。 人生で何を経験したいのかを真剣に考えよう。一刻も早く、経験に金を使おう。
経験からはその瞬間の喜びだけでなく、後で思い出せる記憶がある。経験は私たちに尽きることのない配当を与えてくれる。良い記憶の配当だ。
経験を増やすと、雪だるま式に幸せになれる。
人々は自分の資産を取り崩して使い始めるのが、本来あるべきタイミング比較で非常に遅い。5000万円以上保有している人は、死亡するまでにその金額の11.8%しか使っておらず、88%以上残して亡くなっている。
人は70代になると、 体力も衰える為、行動は穏やかになっていく。そして80代以降はどれだけ金に余裕があっても、積極的に行動しようとしなくなる。 年をとると人はお金を使わなくなるものだ。
年を取れば健康は低下し、物事への興味も薄れていく。性欲は減退し創造性も低下して行く。かなりの高齢になり衰弱してしまうと、できる活動は限られる。そうなったらもう、金は役に立たない。
人生を充実させるにはどうすれば良いか。富の最大化ではなく、人生の喜びを最大化する方法を探すことだ。人生の残り時間を意識しよう。 今しかできない経験へ支出しよう。
お金の価値は加齢とともに低下する。まだ健康で体力があるうちに、金をたくさん使った方がいい。金から価値を引き出す能力は、年齢とともに低下して行く。 能力が高いときにたくさんの金を使うことは、理に適っている。そして経験を最大限に楽しめる黄金期は、一般的な定年の年齢よりもっと前に来る。
健康の改善は人生を改善する。私たちはまだ経験から多くの楽しみを引き出せる体力があるうちに、純資産を取り崩して行くべきなのだ。
資産を減らすポイントは45歳から60歳 人生を最大限に充実させ、たった1度の人生を価値あるものにしよう。人生で1番大切なのは思い出を作る事だ。さあ今すぐ始めよう。先延ばしする理由などないのだから。
あなたが考えているより、老後にお金はかからない。すぐに行動しよう!!
以上を踏まえますと、45歳以上の方であれば、5,000万円あれば、FIREするに値するということになりますよね。
以上です。皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。
<著者プロフィール> 浜口準之助(はまぐち・じゅんのすけ)
約15年にわたり機関投資家のファンドマネージャーとして株式運用に従事。信託銀行などで主に年金資金の日本株運用を行う。その後約14年にわたり投信運用会社にて投資環境のセミナー講師に携わる傍ら個人投資家として株式運用を行い、「億り人」の仲間入りを果たす。「浜口流コア・サテライト戦略」を提唱し自らも実践している。「醍醐味に満ちたライフワークとして、株式投資に勝るものなし」との基本観から、個人投資家に実践的な株式投資手法の研究を続けている。 社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。主な著書に『黄金サイクルと農耕民族型投資戦略』(パンローリング刊)、ブログ 浜口準之助のテツ・ホテル・グルメ・株式運用 をほぼ毎日更新中、こちらでは旅の話もしている。