トレーダーズショップ
トップかごを見るご注文状況このページのPC版


フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/02/21 08:48, 提供元: フィスコ

20日の米国市場ダイジェスト:NYダウは450ドル安、主要小売の冴えない決算や地政学的リスク懸念再燃

*08:48JST 20日の米国市場ダイジェスト:NYダウは450ドル安、主要小売の冴えない決算や地政学的リスク懸念再燃
■NY株式:NYダウは450ドル安、主要小売の冴えない決算や地政学的リスク懸念再燃

米国株式市場は反落。ダウ平均は450.94ドル安の44,176.65ドル、ナスダックは93.89ポイント安の19,962.36で取引を終了した。

主要小売企業のウォルマートの決算が冴えず国内消費鈍化懸念に、寄り付き後、下落。また、週次分新規失業保険申請件数の増加や1月景気先行指数の予想以上の悪化で、景気減速懸念が広がり相場は続落した。また、ウクライナのゼレンスキー大統領とトランプ政府の特使との協議後の会見中止発表を受け停戦期待が後退し一段安となり、終了。セクター別では、不動産管理・開発、エネルギーが上昇した一方で、食・生活必需品が下落した。

ソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)は初の量子コンピューティング向けチップ「マヨラナ1」を発表し、実用化に向けた進展が好感され、上昇。ハンバーガーショップチェーン運営のシェイクシャック(SHAK)は第4四半期決算で、カリフォルニアの山火事にもかかわらず、売り上げが予想に達し、買われた。

玩具メーカーのハズブロ(HAS)は第4四半期の決算で、調整後の1株当たり利益が予想を上回り、上昇。ディスカウント小売のウオルマート(WMT)は四半期決算で売上の伸びが冴えず、調整後の1株当たり利益が予想を下回り、大幅安。クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)、ノルウェージャン・クルーズライン(NCLH)などは商務長官が同セクターでの業務運営を巡る税制対策を見直す計画を発表し、それぞれ下落した。ソフトウエア会社のパランティア・テクノロジー(PLTR)は国内の防衛費削減計画に加え、最高経営責任者(CEO)の保有株売却計画を受け、大幅続落。

オンライン旅行会社のブッキング・ホールディングス(BKNG)は取引終了後に四半期決算を発表。1株当たり利益が予想を上回ったほか、増配発表で、時間外取引で上昇している。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:米経済成長減速懸念やウクライナ停戦期待後退でドル弱含み

20日のニューヨーク外為市場でドル・円は150円22銭から149円40銭まで下落し、149円61銭で引けた。米先週分新規失業保険申請件数が予想以上に増加したほか、1月景気先行指数が予想以上に悪化したため長期金利低下に伴うドル売りに拍車がかかった。さらに、ウクライナ停戦期待の後退で地政学的リスクの再燃で安全資産の債券買いが強まり、さらなる金利低下につながった。また、株安に連れリスク回避の円買いが加速。

ユーロ・ドルは1.0435ドルから1.0504ドルまで上昇し、1.0503ドルで引けた。ユーロ・円は156円32銭まで下落後、157円20銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2602ドルから1.2671ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9029フランから0.8976フランまで下落した。


■NY原油:強含みで72.57ドル、需給緩和の思惑は後退

NY原油先物3月限は強含み(NYMEX原油3月限終値:72.57 ↑0.32)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比+0.32ドル(+0.44%)の72.57ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは71.85ドル−73.25ドル。需給緩和の思惑は後退し、底堅い動きとなった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 45.30ドル -0.71ドル(-1.54%)
モルガン・スタンレー(MS) 134.34ドル -6.35ドル(-4.51%)
ゴールドマン・サックス(GS)642.26ドル -25.89ドル(-3.87%)
インテル(INTC) 26.09ドル +0.37ドル(+1.43%)
アップル(AAPL) 245.83ドル +0.96ドル(+0.39%)
アルファベット(GOOG) 186.64ドル -0.49ドル(-0.26%)
メタ(META) 694.84ドル -8.93ドル(-1.26%)
キャタピラー(CAT) 349.15ドル -3.85ドル(-1.09%)
アルコア(AA) 37.25ドル +1.07ドル(+2.95%)
ウォルマート(WMT) 97.21ドル -6.79ドル(-6.52%)
《ST》

記事一覧

  • 2025/02/22 17:25:来週の相場で注目すべき3つのポイント:独・総選挙、米・エヌビディア決算、米・個人消費支出(PCE)価格コア指数
  • 2025/02/22 17:00:株ブロガー・さなさえ:今は好決算や話題テーマや個別株に資金が集中しやすいので要チェック【FISCOソーシャルレポーター】
  • 2025/02/22 14:51:日米の注目経済指標:1月米コアPCE価格指数は前回実績を下回る見込み
  • 2025/02/22 14:49:為替週間見通し:弱含みか、米インフレ鈍化と日銀早期追加利上げを意識
  • 2025/02/22 14:48:新興市場見通し:売買代金減少で上昇一服、時価総額が大きい主力処が戻せるか注目
  • 2025/02/22 14:47:米国株式市場見通し:投資家心理悪化、欧州情勢やエヌビディア決算などを警戒視
  • 2025/02/22 14:47:東証グロース市場250指数のポイントと先物取引の魅力について〜vol.2
  • 2025/02/22 14:46:国内株式市場見通し:日経平均はレンジ下限下放れに警戒か、欧州情勢やエヌビディア決算を注視
  • 2025/02/22 14:41:英ポンド週間見通し:下げ渋りか、金融緩和後退への思惑も
  • 2025/02/22 14:40:東証グロース市場250指数のポイントと先物取引の魅力について〜vol.1
  • 2025/02/22 14:40:豪ドル週間見通し:上げ渋りか、インフレ関連指標が手掛かり材料に
  • 2025/02/22 14:39:ユーロ週間見通し:弱含みか、ドイツの政治不安や日銀追加利上げ観測の影響も
  • 2025/02/22 14:38:為替週間見通し:弱含みか、米インフレ鈍化と日銀早期追加利上げを意識
  • 2025/02/22 14:37:日米の注目経済指標:1月米コアPCE価格指数は前回実績を下回る見込み
  • 2025/02/22 14:31:東証グロース市場250指数のポイントと先物取引の魅力について〜vol.2
  • 2025/02/22 14:30:東証グロース市場250指数のポイントと先物取引の魅力について〜vol.1
  • 2025/02/22 13:23:国内株式市場見通し:日経平均はレンジ下限下放れに警戒か、欧州情勢やエヌビディア決算を注視
  • 2025/02/22 13:22:新興市場見通し:売買代金減少で上昇一服、時価総額が大きい主力処が戻せるか注目
  • 2025/02/22 13:21:米国株式市場見通し:投資家心理悪化、欧州情勢やエヌビディア決算などを警戒視
  • 2025/02/22 10:00:個人投資家・有限亭玉介:チャート重視で押し目買いを狙うべし!先高感のある株で勝負!【FISCOソーシャルレポーター】