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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2024/12/27 16:12,
提供元: フィスコ
NEXYZ.Group:「ネクシーズZERO」「アクセルジャパン」の拡大が業績けん引、さらなる成長へ期待高まる
*16:12JST NEXYZ.Group:「ネクシーズZERO」「アクセルジャパン」の拡大が業績けん引、さらなる成長へ期待高まる
NEXYZ.Group<4346>は、初期投資0円で設備を導入できるサービス「ネクシーズZERO」の提供を行い、子会社のブランジスタ<6176>がメディア・プロモーション事業を展開する。セグメントは、「ネクシーズZERO」を展開するエンベデッド・ファイナンス事業(24年9月期売上高構成比80.4%)とメディア・プロモーション事業(同19.6%)の2つに分かれている。
「ネクシーズZERO」では、LED照明など最新設備を初期投資0円で提供している。例えば、同サービスでLED照明を導入すると、導入する企業は現地調査から施工、アフターケアまでそろって月々固定の料金のみで店舗・施設をまるごとLED化できる。LED照明は一例にすぎず、同社では世界200メーカー50万点以上の製品ラインナップを提供しているため、顧客は様々な最新設備を初期投資0円で導入できる。飲食店/工場/ホテルでは空調設備・冷蔵機器・水回り設備・決済機器・環境設備、神奈川県箱根町ではLED防犯灯切替など、企業から自治体・公共施設まで幅広く対応している。また、アメリカ合衆国国防総省が管轄する沖縄米軍基地にも最新設備を納入している。
「ネクシーズZERO」の導入件数は107,391件を超えており、10万件はコンビニの2倍以上の数値となる。また、売上の内訳は、約9割が追加注文や紹介、WEB問合せからで新規営業は11.5%にとどまっている。直近は、金融機関とのパートナー提携を加速させて紹介案件を積極的に獲得しており、提携金融機関パートナーは100社を超えている。金融機関案件の特長として、1契約当たり売上が通常の1.37倍、解約率が半分以下になる有効性がある。また、金融機関からの紹介では、同社の営業人員が同行して営業を行っており、顧客の生の声はしっかりとヒアリングするように努めている。
メディア・プロモーション事業では、「アクセルジャパン」のプロモーション支援、メディア事業を展開しているが、特にアクセルジャパンが主力となる。「アクセルジャパン」も初期費用0円、毎月40万円〜で有名タレントを活用したプロモーションが実施できる。同社は、電子雑誌「旅色」を18年運営し、出演俳優330名以上と芸能事務所との強固な関係を築いてきた。長年のキャスティング・クリエイティブ・営業力の強みをアクセルジャパンに活用できているようで、競合サービスとは圧倒的な差をつけて成長している。また、毎月ストック収益を獲得できるため、同社・企業・タレント全てが価値を感じるビジネスモデルとなっている。
2024年9月期の売上高は前期比11.6%増の24,497百万円、営業利益が同55.2%増の1,189百万円で着地した。エンベデッド・ファイナンス事業では、金融機関とのパートナー関係を強化・拡大してきたことで案件紹介が着実に増加、売上高が創業来最高値を更新した。メディア・プロモーション事業では、「アクセルジャパン」が全国規模での販売を実現、主力電子雑誌「旅色」の宿泊施設や飲食店などの民間企業からの広告掲載売上も増加して、売上高・利益ともに2期連続で最高を更新した。2025年9月期の売上高は前期比4.1%増の25,500百万円、営業利益が同26.1%増の1,500百万円を見込んでいる。
日本の99.7%が中小企業と認識されている中で、同社は中小企業の成長を後押ししている。今後エンベデッド・ファイナンス事業は、農業設備・工業設備へとラインナップを強化し、中小企業の設備投資市場規模17兆円をターゲットに事業を展開していく。注目しておくべき点は、売上計上について一括計上と分割計上があるが、2024年9月末時点でリース債権が約32億円ある。安定収入である債権を積み上げつつ市場動向をみながら流動化実行を判断するが、流動化した場合の利益の追加見込みは約10億円になるため、流動化の実行局面には注目しておきたい。また、メディア・プロモーション事業では、「アクセルジャパン」はいまだ広告経由の申し込みがほとんどで、プッシュ型の営業を実施していない。全国に多数存在する潜在顧客にアプローチするプッシュ型営業を強化することで、未開拓の潜在顧客を拡大させていき、売上高・利益の拡大を図っていく。そのほか、株主還元では、1株当たりの配当金は20円の予想、将来的な成長投資と財務健全性に留意して長期的に安定した配当を実施する方針。エンベデッド・ファイナンス事業&メディア・プロモーション事業の両輪で業績の拡大基調が続きそうな同社の今後に注目しておきたい。
《NH》
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