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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2025/02/19 11:03,
提供元: フィスコ
エスプール Research Memo(3):ビジネスソリューション事業と人材ソリューション事業を展開(2)
*11:03JST エスプール Research Memo(3):ビジネスソリューション事業と人材ソリューション事業を展開(2)
■エスプール<2471>の事業概要
(3) 環境経営支援サービス
子会社化の(株)エスプールブルードットグリーンで展開する環境経営支援サービスでは、カーボン・オフセット支援のためのコンサルティングサービスやCO2排出量算定及びクレジット※仲介サービスなどを展開している。2020年に子会社化した当時はクレジット仲介サービスが売上の大半を占めていたが、その後は株式上場企業に対してSDGsへの取り組みに関する情報開示が求められるようになったことで、CDP(カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)回答支援やTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)開示支援等のコンサルティングサービスの需要が急増し、売上の大半を占めるまでに成長した。
※ クレジットとは、温暖化ガスの排出枠を権利化したもので、CO2排出削減量が少ない企業は市場からクレジットを購入することで、不足分を穴埋めする。
CDPとは、企業の環境行動(温室効果ガスの排出削減や気候変動への取り組み等)を調査・評価し、そのデータをステークホルダーに情報公開している英国の非営利団体のことで、世界の多くの機関投資家がESG関連銘柄の投資を行う際にCDPの情報を活用している。CDPでは気候変動・水セキュリティ・フォレストなどをテーマとした質問書を調査対象企業に対して年に1回送付し、その回答をスコアリングして情報開示している。日本では2021年まで上場企業500社に質問書を送付していたが、2022年から東京証券取引所(以下、東証)プライム市場に上場する企業全社※に、2024年からは中小企業などにも対象を広げて質問書を送付している。スコアリング業務に関してはCDPのトレーニングを受けたパートナー企業が実施しており、エスプールブルードットグリーンもスコアリングパートナーとなっている。また、同子会社企業が質問の回答を適切に行うためのコンサルティングサービスも行っており、1社当たりの売上単価は約200万円となる。
※ 2023年の回答企業は日本で約2千社。
一方、TCFDとは、企業の気候変動に対する取り組みや影響に関する財務情報の開示のための枠組みのことで、東証プライム市場に上場する企業を対象に、2022年度から有価証券報告書にガバナンスやリスク管理体制を開示することが実質義務付けられたほか、気候変動に関連した戦略や指標・目標についても開示することが推奨されるようになり、開示支援サービス(契約期間6ヶ月、500万円)の需要が発生した。
また、2024年11月期よりエスプールブルードットグリーンの知見を生かして、同社が自治体向けに「脱炭素支援サービス」を開始した。各自治体における温室効果ガス排出量等の算定や削減に向けたロードマップ作り及び実行支援のほか、地域住民や事業者へ環境活動を普及するサービスであり、自治体と包括連携協定などを結びながら脱炭素社会の実現や地域の抱える社会課題の解決に取り組んでいる。
(4) ロジスティクスアウトソーシングサービス
子会社の(株)エスプールロジスティクスで展開するロジスティクスアウトソーシングサービスでは、主にEC事業者向けの商品発送代行業務を、品川センター(東京都港区/2018年2月開設/2,200坪)と流山センター(千葉県流山市/2023年8月開設/3,515坪)の2拠点で運営している。
(5) 採用支援サービス
子会社の(株)エスプールリンクで展開する採用支援サービスでは、外食業界や小売・物流業界向けを中心にアルバイト・パート等の応募受付から面接設定までを代行するサービス「OMUSUBI(オムスビ)」を提供している。2017年10月から(株)ツナグ・ソリューションズ(現 ツナググループ・ホールディングス<6551>)と業務提携し、主に求人募集代行業務をツナグ・ソリューションズが行い、同社がコールセンター(5拠点)による応募受付代行サービスを担当している。
アルバイト面接などに関わるプロセスを代行し、成果報酬型(面接設定件数×料金)とすることで、顧客企業は従来よりも求人広告費の削減と採用効率が向上する。料金は、1件の面接設定で1千円前後となる。ここ最近はAI活用による自動化が進んだため成果報酬単価が低下しているものの、生産性向上により営業利益率は20%近い水準まで上昇した。そのほかのサービスとしてWeb面接代行サービスも行っており、売上収益の1割程度を占めている。
(6) セールスサポートサービス・その他
子会社の(株)エスプールセールスサポートで展開しているセールスサポートサービスは、主にクレジットカードや宅配水などの販売促進を商業施設で行う対面型販売促進支援業務や、各種キャンペーンやプロモーションの運営サポート業務などを行っている。そのほかにも、同社で上場企業等の役員クラス経験者や専門知識を有する有資格者等の人材を、中小企業やベンチャー企業向けに派遣または紹介するプロフェッショナル人材活用サービス「TAKUWIL(タクウィル)」を展開しているほか、新規事業の開発を行っている。
2. 人材ソリューション事業
人材ソリューション事業は、子会社の(株)エスプールヒューマンソリューションズで主にコールセンター業務や携帯電話、家電製品等の店頭での販売支援業務に関する人材派遣サービスを行っている。2024年11月期の売上構成比は、コールセンター業務が約81%、販売支援業務が約12%となり、残りがその他の派遣サービス(主に建設・ホテル・空港スタッフの派遣)となる。事業拠点は北海道から沖縄まで主要都市に9拠点を開設している。
コールセンター業務に関する主要顧客として、ベルシステム24ホールディングス<6183>、りらいあコミュニケーションズ(株)、トランスコスモス<9715>などが挙げられる。また、販売支援業務ではコネクシオ(株)などの大手携帯電話販売代理店、ヤマダホールディングス<9831>などの大手家電量販店が主要顧客となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《HN》
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