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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2025/03/06 11:08,
提供元: フィスコ
ラウンドワン:業績好調、中長期的には米国での出店増加やラウンドワンデリシャスの動向に注目
*11:08JST ラウンドワン:業績好調、中長期的には米国での出店増加やラウンドワンデリシャスの動向に注目
ラウンドワン<4680>は、日本と米国を中心に複合アミューズメント施設を展開する業界のリーディングカンパニーである。ボウリング、アミューズメント、カラオケ、スポッチャをメインに、複数サービスを1つの店舗内で提供している。主要顧客層は10歳-20歳代の若年層で来店客数の約50%を占めており、ファミリー層にも利用されている。2024年3月期における部門別の売上高は、ボウリングが売上高構成比17.1%、アミューズメントが同59.5%、カラオケ・飲食が同10.0%、スポッチャが11.2%。また、事業セグメントは、日本(2024年3月期の売上高構成比61.6%)、米国(同売上高構成比37.4%)となっている。2025年1月時点で日本国内100店舗、米国54店舗を運営している。
複合アミューズメント施設を展開する競合と認識されるような国内企業は存在せず、GENDA<9166>が運営する「GiGO」もラウンドワンの部門におけるアミューズメントの一部店舗だけが競合関係になる認識で、企業全体の比較では本質的な競合関係とはならない。ただ、アメリカにおいては、Dave & Buster’s Entertainment, Inc.が競合プレイヤーとして存在している。Dave & Buster’s Entertainment, Inc.はレストランやスポーツバーという雰囲気の場所にゲームセンターが併設され、昔ながらのゲーム機が置いてあるようで、店舗数は200店舗を超えている。
2025年3月期第3四半期累計の売上高は126,637百万円(前年同期比11.7%増)、営業利益は16,089百万円(同20.5%増)と2桁増収増益で着地した。日本では全ての部門が好調だった。ミニクレーンゲーム機の増台や多種多様な景品を取り揃えて展開したことで、集客力の向上を図り、カラオケやボウリングでは、アーティストやバーチャルYouTuber、アニメコンテンツ等との期間限定コラボキャンペーンを積極的に行い売上の向上に努めた。米国でも国内同様の施策が功を奏して全部門が好調、既存のフードメニューや日本食を中心にフードメニューを拡充することでも売上向上につなげた。通期の売上高は171,310百万円(前期比7.6%増)、営業利益は25,700百万円(同6.2%増)を見込んでいる。
同社は今後、国内では既存店舗の売上拡大を図り、米国では店舗展開を積極化していく。国内はミニクレーンゲーム機の増台やキャンペーンの実行、アミューズメント新機種導入などを想定している。ただ、アミューズメントを中心とした小型店(営業面積約500〜1,200坪)の積極的な出店は随時目指しているようだ。一方、米国では従来の形態の店舗に加えて、アミューズメントを中心とした小型店およびジャパニーズフードホール併設店舗の出店を進めていく。ジャパニーズフードホール併設店舗は、日本で親しまれているラーメンやうどん・たこやきなど様々な「食」のジャンルにおいて最高レベルのグルメだけが集結していて、集客力の増大ならびに米国における出店形態の多様化が可能となる。まずは2025年度冬に出店予定で、米国の4エリア(カリフォルニア、テキサス、フロリダ、ニューヨーク・ニュージャージー)を対象とし、3年後には年間約10〜15店舗のフードホール併設店舗の出店を目指している。米国全体としては、フードホールを併設しない店舗も合せて年間最大20店舗の出店を目標としている。
米国を中心とする海外店舗展開は、国内市場の成熟化を補完する成長エンジンとして機能しつつある。さらに、国内で最高評価を得た日本食そのままのクオリティを海外へ展開するラウンドワンデリシャスにも注目したい。ラウンドワンデリシャスでは、鮨・日本料理・焼鳥・天ぷらなどいずれかの組み合わせで1ユニット(1つの空間に4-8店舗が出店)を形成する。2025年度秋より北米に出店を開始し、米国を中心に5年間で10都市に150店舗(30ユニット)を出店目標として掲げている。まずはアメリカ主要都市への出店を目指し、将来的にはヨーロッパをはじめ全世界へとフィールドを拡大していく予定。1店舗当たり投資額は70万ドル前後だが、客単価は平均単価700ドル(400〜1,000ドル)、年間集客目標5,040人として年間売上350万ドルを見込む。ユニット展開が順調に進むと全体業績に大きいインパクトとなりそうだ。
株主還元では、配当性向の目安をおおむね25%前後として配当額を調整している。自己株式取得についても過去随意実施しており、株主価値向上に向けた積極姿勢を維持している。総じて、米国事業の出店計画や今後のラウンドワンデリシャスの動向など、中長期的な成長に期待が広がろう。
《NH》
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