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堂島物語

富樫倫太郎 著
毎日新聞社
2007年12月発売
2,100円 (税込)
堂島物語

今回コメントくださったのは 亀谷 保孝 さん です
Q1 オススメ書を教えて下さい。

富樫倫太郎さんといえば、「軍配者シリーズ」などで知られた時代小説作家。ところが、この「堂島物語」、時代小説は時代小説でも江戸時代、大阪・堂島で行われていた帳合米(ちょうあいまい)取引、つまり米先物取引を描いています。

当時の米市の様子や経済、風俗だけではなく、人情の機微がていねいに描かれ、「情報の9割は何の役にも立たないデタラメだけど、1割は役に立つ話もある」といった教訓も随所に。続編「いのちの米」と合わせた山あり谷ありの展開に加え、相場師たちの米相場に賭ける情熱が読者を惹きつけます。また、現代の投資信託やFX取引につながる話も参考になるかもしれません。

1730年、堂島で生まれ、約200年続いた米先物取引でしたが、1939年、戦争による統制強化で廃止されました。しかし、2011年8月8日、東京穀物商品取引所と関西商品取引所で72年ぶりに米先物が試験上場され、取引初日は値が付かないほどの買い注文が殺到、個人投資家の人気を集めています。

そして、米先物上場を待っていたように8月下旬、”かめさん”こと亀谷保孝が世に送り出した「世界一カンタンde楽しい!デリバティブの教科書」(秀和システム)♪

帯にある「かめさん流!掟破りのデリバティブ超入門」のコピー通り、金融派生商品なんていうカビ臭い説明は一切なし。冷し中華スワップやおせち先物、長友@インテル・オプションなど身近で旬なネタを駆使して、デリバティブを楽しく読み解いてみせます。

「堂島物語」と「世界一カンタンde楽しい!デリバティブの教科書」を一緒に読めば、米先物相場で連戦連勝間違いなし!?

どちらも、寝転んで読むうちにデリバティブが身に付くお薦めの一冊、ぜひご一読を。

Q2 5点満点で採点すると?
読みやすい★★★★★
知識がつく★★★★★
おもしろい★★★★★
儲かる★★★★
専門的★★★
総合オススメ度★★★★★
“かめさん”こと
亀谷 保孝 さん
Yasutaka Kameya

亀谷保孝さん

ウェブサイト

かめや投資経済研究所


かめや投資経済研究所所長

1957年秋田市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、 株式会社秋田銀行入行。
有価証券マネージャー、外為カスタマーズディーラー、貿易業務などに従事し、デリバティブの実務に長年携わる。 2000年 秋田銀行を依頼退職後、個人投資家として活躍。 2008年かめや投資経済研究所設立、ブログ“つれづれなるまMONEY”で人気を博す。 執筆活動を行いながら、エフピー研究所主催FP向け継続教育セミナーや講演の講師も務める。日本経営教育学会正会員。

著書に 『かめさん流スローな投資術』(東洋経済新報社、2010年3月)
世界一カンタンde楽しい!デリバティブの教科書』(秀和システム、2011年8月)

著書 かめさん流スローな投資術 世界一カンタンde楽しい!デリバティブの教科書

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