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私は株で200万ドル儲けた
ブレイクアウト売買法の元祖「ボックス理論」の生い立ち

ニコラス・ダーバス 著
パンローリング
2008年4月発売
文庫判 288頁
800円+税
私は株で200万ドル儲けた

今回コメントくださったのは DUKE。さん です
Q1 オススメ書を教えて下さい。

私は、著者のニコラス・ダーバスが考案した「ボックス理論」に基づくブレイクアウト売買法を実践しています。

株価チャートを見つつ、株価の高値と安値のレンジをボックスに見立てて、ボックス圏の上抜けで買い、下抜けで売るという投資法です。

銘柄の候補選びは新高値銘柄に焦点を当てたテクニカル分析で始まり、銘柄決定は収益分析等のファンダメンタル分析を通して最終決定します。「テクノファンダメンタル」アプローチです。

実際に著者は200万ドル(現在の通貨価値で言うと10億円をはるかに超える金額)を儲けましたが、果たして著者の手法は、現代日本の株式市場でも通用するのでしょうか?

私なりの答えは、「十二分に通用しています」。その成果を本の題名に倣って表すならば、「私は株で1億円儲けた!!」です。それほど価値ある一冊です。

著者の投資法は、ストップロスとトレイリングストップという武器を駆使しながら、銘柄の上昇トレンドに乗れるだけ乗り続けるという手法です。アベノミクスのような大相場には、最も効果的で爆発力のある投資法だと思います。

物語としても非常に読み応えがあり、ドラマチックな展開が進みます。ニコラス・ダーバスは、世界を旅するダンサーでしたが、株の売買はなんと電報でおこなっていました。売買判断のデータソースは、ディーラーからの電報と週1回郵送されてくるバロンズ紙のみ。相場の噂話などの一切の雑音を排除することにより、感性を研ぎ澄ませ、的確な売買判断をおこなったところも参考になります。

物語は、著者の株取引のスタートから始まり、ウォール街の噂話に惑わされる初歩的な1度目の失敗、そして藁をもつかむ思いで上げトレンドの銘柄を買って復活した1度目の成功。そして、慢心による2度目の瀕死の大失敗。その後の「ボックス理論」の確立と大成功へ。物語は劇的に進展し、その中で投資家としての貴重な教訓がいくつも散りばめられています。株式投資の初心者も、少し慣れてきて儲かり始めた中級者も、実績のある上級者にも役立ちます。

成功者に学ぶ価値ある一冊です。

Q2 5点満点で採点すると?
読みやすい★★★★★
知識がつく★★★
おもしろい★★★★★
儲かる★★★★★
専門的★★
他参考書必要度★★★★
総合オススメ度★★★★★
DUKE。さん
デューク。

DUKE。さん

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DUKE。のSurfing Investment

個人投資家 / 収益分析のプロフェッショナル

慶応義塾大学卒。東証一部上場企業(外資系)にて、14年以上にわたって管理会計、経営計画等に携わる。経営陣への収益分析報告が主業務。米国公認会計士合格。 2003年、結婚と同時に本格的に個別株投資を始める。ライブドアショック、リーマンショック、東日本大震災の荒波を乗り越え、2014年6月末までのパフォーマンスは+700%。株式投資で1億円を稼ぐ。 ウィリアム・オニール、ニコラス・ダーバス、マーク・ミネルヴィニなどを融合させた新高値ブレイク投資法を実践。銘柄候補選びは、新高値銘柄に焦点を当てたテクニカル分析。銘柄決定は、収益分析を主としたファンダメンタル分析がベース。 家庭では3児のイクメンパパ。東京おもちゃショーに家族を連れて行く傍ら、玩具会社の銘柄調査や流行調査も同時におこない、かつ投資収益をあげるなど、楽しみながら一石三鳥の株式投資を実践している。

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