ファンドマネージャーの知恵渡辺幹夫著 同友館
株式のファンドマネージャである渡辺幹夫さんが書いた相場書。
機関投資家の実態というか、ファンドマネージャーの仕事の実際が
正確に書かれている唯一の本ではないかと思う。
これの第1章、第2章を読めば、一般投資家が誤解している、
あるいは分からないでいる多くのことが氷解すること請け合いである。
特に、運用は絶対的なパフォーマンスが目標ではなく、あくまで対インデックスで
あるというのは読んでびっくりすることの一つではないかと思う。
さらに本書は、第3章でアノマリーについて解説し、また第4章では
CB投資について書かれており、一般投資家の運用対象としても
それが非常に有望であることを理解させてくれる内容となっている。
また、最後の第5章では、相場を行う上での重要な点を列記しており、
株式や債券以外を売買する投資家にとっても見逃せない本である。
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