コロナ禍で誰もが先行きに不安を覚える。政府の助けを当てにするだけでは不十分と思ってしまう。新政権が発足しても未知のウィルス対策は困難を極めている。この状況の中、このまま日本が現状を維持できるのか、とても不安である。一般メディアは不安を煽ることで視聴率を稼ぎ、YouTuberは同じ話題に飛びついては根拠の無い解説を垂れ流す。知識こそ、無形の財産であるが、今はとにかく優良な情報を入手したい。そんな今、的確でわかりやすい経済と株式市場の分析書は喉から手が出るくらい欲しい。
株式市場はコロナ禍で日経平均が3万円を超えた。日々、コロナ倒産が報道されているなかで、なぜか、株式市場は活気に満ち溢れている。その理由は何か、本書はシンプルに、そして、多くのデータを元に解説している。
また、異常なカネ余り現象が起きている中で経済が本当に復活するのか、疑問である。この異常現象はいずれ株式市場の大暴落を巻き起こす。その兆しをどのように一般投資家が見つけるのか、本書は要点を絞っている。経済、株式市場、ジャンク債の3点を抑えて行くことになるが、一般投資家にとって難しい。どこからどの情報を入手していくのか、その方法まで解説されている実践書になっている。
なりた・ひろゆき
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