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IPO新規上場株投資のすすめ鮎川良 日本経済新聞社最近は公募割れの銘柄も散見されるようになったとはいえ、新規公開株への投資はなお魅力的である。私自身、株式投資の利益のかなりの部分は、この新規公開株投資から得ている。 ただ、そうそう公募株が取得できるわけもなく、個人投資家にまわってくる銘柄は大型株程度というのが一般的なところだろう。 本書はIPOマーケットのここ数年の動向、新規公開株の入手方法、セカンダリーの売買、IPO銘柄に特有の特徴などについて、わかりやすく解説されている。 新規公開株の投資にこれから取り組もう、あるいは既に取り組んでいるがなかなか成果につながらないといった投資家にとっては、理解しておいた方がよい基本的な内容が丁寧に、かつ具体的に解説されている。 本書を読めば、すぐに新規公開株が入手しやすくなるかといえばそんなことはない。また、ヤフーやホンダのような株を早い時期に手に入れられるようになるということもない(だいたい、セブンイレブンをいつから持っていたらどうとかいう例が出されるが、多くの場合、これは机上の空論、ヤフーについてもしかり)。 しかしながら、基本的な知識を持ち、しっかりとした自分なりの方針を持った上で投資にのぞむのと、証券会社からの勧誘にのってなんとなく投資をするのとでは、長期的にはその成果は随分と違ってくることと思う。 本気でIPOIPO投資にこれから取り組もうとするのであれば、本書の内容程度は理解しておいた方がよいだろう。 全体として、うさんくさい「爆騰」銘柄的な本ではなく、真面目で誠実な記述になっていると感じられた。 (40代 公務員 ふしみん) 一覧に掲載されていない商品は モニタ募集中です
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