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株のプロは何を買っていつ売るのか田久保龍 インデックス・コミュニケーションズ著者はまだ20代の若い方だが、本書の内容は基本的に割安株への 投資、マクロ指標も活用したファンダメンタルズ投資についての まじめな内容で、全体として共感できるところが多い内容であった。 というのは、私自身、新規の銘柄にに買いを入れるのはチャートが 寝ているか下げている銘柄の場合が多いし、極端に高PERの銘柄 などは最初から買う気がおきなかったりするため、基本的に著者の 発想と共通するところが多い投資方法を取ることが多いためだと思 われる。 テクニカル分析について疑問を呈している点も同感である。 ただ、ファンダメンタルズ分析や理論株価についても、前提となる 成長率予想やEPS予想の数字は大きく変化し、それらを正確にとら えることは非常に困難であり、なかなか難しい。 そうした「あやふやさ」を前提とした上での投資に向かうべき基本原 則などをさらにわかりやすく示してほしかったところである。また、ネ ット上のデータの活用方法などは、さらに具体的にネットの画面等 も示した上で、より詳細に活用方法が示されているとよりよかったと 思う。 全体として、具体例なども示しながらわかりやすい説明がなされてお り、本書の内容に沿った投資方法を取れば、少なくとも大きな損失を 被ることはないように感じられた。こうした方法で中長期での投資を行 っていけば、いずれ大きな果実が得られる可能性もありそうだ。 著者の今後に期待したい。 (40代 公務員 ふしみん)
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