複利効果の生活習慣 健康・収入・地位から、自由を得る
タイトルに「複利効果」とあるので、一見、金融の複利効果のことで資産運用関連の著作かと思ってしまうが、内容はこれとは異なり、よい生活習慣を確立し継続していくことが相乗効果的な意味も含めて極めて大きな成果につながることがあるという意味で「複利効果」という言い方、言葉を使用している。
内容は良い生活習慣を確立し、それを継続していくための指南本といったところで、書かれている内容は常識的ではあるが、実にまともで納得できるものであり、実践すれば必ず相応の効果があるものだと思う。
これはなにも、特別に困難なこと、難しいことをいきなりやり切れというようなことではなく、小さな改善、ささいな習慣でよいので、それをとにかく継続していくことをすすめている。
私自身の卑近な例でいえば、ダイエットにために間食を控える、どうしてもお腹かへった時は低カロリーのゼリーのみを食べるということを1年半程度継続したことがあるが、それで最大では15キロほどの減量に成功したことがある。逆にいえば、これはそれまでいかに不要な間食をたくさんしていたかということの証明にもなるものであるが、継続していくことではっきりとした成果にはつながった。
また、本書の内容は投資にも十分に活用することができる。個々の投資活動において「よい習慣」とは何になるかを考え、それを実践し続けることは確実に成果につながる。但し、その具体的な内容は、投資行動やその目標が
個々に異なっているのだから、当然、個々に異なったものになるのであり、逆に言えば、まずは自分にとっての投資におけるよい習慣とは何になるのかを判断すること自身がまずはポイントとなろう。
但し、本書でも度々指摘されているが、それは考えるだけでなく、具体的な行動とその継続がなければ、成果にはつながらない。知っていてもだめ、やらないとだめである。
私自身は、投資については、投資専用のノートに日々の日経平均とTOPIX、自分の株式とREITのポートフォリオの増減値、自分自身の売買記録、その他、IPOの予定や権利確定日、各種の参加予定セミー等、投資に関わるすべてのこと、またちょっとしたアイディアなどを日々必ず書くようにしている。
本書でも、よい習慣をルーティーン化することの重要性についてふれているが、この投資手帳の記入は既に確立された習慣となっているので、特に苦になったりすることはない。直接的にはこの記録をすることそのものがなにか儲かる銘柄を教えてくれたりすることにはならないのだが、自分自身の売買をふりかえり、状況を客観視し、しなければならないことを忘れずにするための手助けになる、そうした意味で確実に投資と関わっての効果や意味というのは実感できるものである。
本書の指摘に即して、投資に限らず、何がよい習慣として具体化できるかを考え、実践することは、人生にとって
大きな意味のあることに発展する可能性があると本書を読んで感じた。なかなか興味深い一冊であった。
ふしみん、50代、個人投資家
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