ラリー・ウィリアムズの「インサイダー情報」で儲ける方法

本書は、優れたツールを組み合わせることの相乗効果を証明しており、ただ大局に提灯を付けろというのとは違う。AはAを予想できないゆえに、価格以外の指標を使う点でも無理がない。

これは使ってみたい！商品相場をやっている方なら、まずそう思うのではないだろうか。無料のセミナーなどでも、来週のCFTCによる建て玉発表に注目しましょうくらいのことは言うが、こうなればこうするといった踏み込んだ内容ではないし、何のために、誰の動きを見ればよいのか分かっている人は少ないはずだ。

どんなに秀逸なデータでも、どこで何が分かるのか、何がどうして大事なのか、それをどう使えば役に立つのかを知らなければ、お金には換えられない。だが、著者はその具体的なセットアップの方法を持っていた。 実際、COTデータにこれほど価値の高い情報が含まれているとは。これを公開してしまえるラリー・ウィリアムズには感嘆させられる。

ラリーといえば、短期売買専門のテクニカルトレーダーだと思い込んでいたが、本書では一貫してトレンドに乗り続けるよう強調し、指標なども中長期を推薦している。それもそのはず、基本がコマーシャルズに歩調をあわせるということは、必然的に短期はありえないと言うことだろう。

久しぶりに画期的な知識を吸収でき、今後のデータ発表が楽しみになった。

（20代　まっちゃ　脱サラ志望のSE）

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