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マーケットの魔術師 大損失編アート・コリンズ パンローリング最初は、他の『マーケットの魔術師編〜』に比べて、文字も大きく内容も平易でかなり読みやすいと思ったのだが、あのリンダ・B・ラシュキ氏の、「同じくらい大きな集中力や痛みを経験したことのない人たちに分かってもらうのは難しいことです」という一節が深く心に響き、自分はまだトレード経験値が彼女らの域に達しているとは思えないのだから、簡単に理解できたつもりにならないように、と言い聞かせながらじっくりと読んでみた。 予想では、もっと胸の痛くなるような経験談が多いかと思っていたが、1つ1つの損の出し方は本当によくある内容だった。 反転するのを期待して損切りを先伸ばす、自分が正しいとナンピンを繰り返す、絶好の機会だと思い込み勝負に出る等など、典型的な大損失の出し方の数々。そもそも大損失を出した時点では彼らは魔術師でもなんでもない。素晴らしいのはそこからのリカバリー方法だ。かといって、改めて特筆するようなことは何もなく、彼らと大衆との間に溝を空けているのは、分かってはいることをやるかやらないかだけだ。どん底でのたうち回りながらも諦めない強さだ。 自分が大損失を被りそうになったとき、魔術師たちの対処法を知っていればきっと役に立つであろうと思ったのだが、決して魔法のようなアイデアがあるわけではなく、選択肢はただ1つ、損切りしかないのだ。それを理解しているつもりだったのに、損切り以外のスペシャルな手法にどこかで期待していること自体、自分は未だ損失拡大の危険性をはらんでいるのかもしれないと気付き苦笑した。 まず、損失から学び、徹底的に考え、自分に合った切り替え方を知り、必要なら自分自身や手法、生活環境を修正する。それらをくまなくやり抜く過程で魔術師の基盤が育まれているように感じられた。彼らに共通していたのは、大損失が更なるトレード力向上のきっかけとなり、お金以上に大切なものを顧みる余裕を持つことにつなげていることかもしれない。 手探りでトレーダーの道を歩むうち、最初に「それは間違っている!」と警告しておいてくれれば安心できることがいくつかあると思う。1度は試してみたい気もあるが、感覚的に危険を察知しているようなこともあり、迷いながら実行して結局大怪我を負うなら、先に結末を知っておきたい。その過酷さを知り、軽率な行動を慎むためには、本書はとてもよい戒めとなるであろう。 しかし、どんなに気を引き締めていても必然的にさえ思える大損失もあるようだ。それを向上のチャンスと捉えられれば、苦しみも違うはずだ。そのときにこそ本書を読み返し、暗闇の先に待っているものを信じることで、目の前の課題に集中し乗り越えて行きたいものだ。 (まっちゃ 30代 脱サラ志望のSE)
いままでの“マーケットの魔術師”は、スーパートレーダーの投資手法や哲学を知るうえで非常に貴重な本でしたが、この損失編は、今までの“マーケットの魔術師”以上に価値のある本ではないでしょうか?なぜなら、スーパートレーダーの“大損失”=大失敗を知ることができるからです。自分の失敗のみならず、他人の失敗に学ぶことは、投資だけでなく、様々なことにおいて、非常に価値あることですが、こと、他人の失敗を詳しく知ることは、できません。なぜなら、皆さん、自分の失敗は、なかなか話したがりませんから。私自身、自分の投資に関する失敗を、後日反省することは、トレードにおいて非常にプラスになったと思っています。ましては、他人の投資の失敗を、学ぶことができれば、どれほど投資に役立つか!と思っていたくらいです。ところが、この本は、スーパートレーダーの失敗を学ぶことができるのだから、成功話を読むより価値があるといえるのではないでしょうか? この本には、35人のトレーダーの失敗が書かれており、他人の失敗に興味を持っていた私には、非常に面白く楽しめました。これからは、スーパートレーダーの失敗を教訓にして、トレード成績をあげるべく努力したいと思います。ただ、最後に思うのですが、私の様な凡人と、スーパートレーダーの違いは、他人の失敗を教訓にして、パフォーマンスを向上させることができるかできないかの差だと思います!スーパートレーダーの投資手法を研究している人には、彼らの失敗を学ぶことも大事だと思いますので、この本は、お薦めです。意外と自分と同じ失敗や経験をしているトレーダーが、この35人のトレーダーの中にいるかもしれないので、自分自身と比較しながら読んでいくとおもしろいと思います。 (ロンリートレーダー) [オーディオブック] マーケットの魔術師 大損失編相場の知識を深めるという方法は、本を読む、又はセミナー等を受講する事が一般的と思いますが 忙しい人にとっては時間が取れないというのが最大の欠点であろうかと思います。 また、学生の頃から机の前に座って勉強するのが苦手(私もそうですが)な向きも多い事でしょう。 時間が無いとはいっても、1日24時間というのは変わりませんので時間を生かす方法を考える 事になりますが、空き時間・細切れの時間を有効活用するというのが一番簡単ではないでしょうか。 昔から時間の有効活用にセミナーテープ・CDなどを車で聴いたりしておりましたので、 相場の本も手軽に車で聞ければ良いな〜と思っておりましたところオーディオブックが発売され、 まさに渡りに船といった所でした。 本を読むのに集中するとその内容を考える時間等が掛かって意外と時間が必要ですが (特に相場の本は難解)、音楽やラジオを聴くように車の中で耳から聞くと意外と理解しやすく (個室という理由もある?)しかも車での移動もできるという一石二鳥の効果があると思います。 現在当方はマーケットの魔術師・大損失編という内容を聞くにふさわしい状況ですので(8月暴落で儲け、その後 大損・普通は逆ですね・笑)、余り本も読む気にならず、相場研究にも身が入らないお通夜の様な状況でしたので 先人の話(大損失の話)から気楽に学べるのは大変有り難く、「大損でも別に死んだ訳じゃないんだ、また 一からやり直せば良いんだ」という前向きな気分にさせられたのが大きな収穫でした。 2倍速CDも付いており、さらに時間の無い方や通勤通学等の移動時間が少ない方には嬉しい配慮だと思います。 聞くのが大変ですが、加速教育の効果も楽しめるかもしれません(笑)。 通勤通学・仕事の移動中などの時間の有効活用には絶対オススメです!本より良いかも・・・。 数字やチャートを使ったものはオーディオブックにし難いとは思いますが、今後もオーディオブックの種類が 増える事を期待しております。 (36才 自営業 ペンネーム マサえもん)
通勤の行き帰りに聞きました。 本を開くのが出来ない歩いているときだとか、 あるいは 満員電車の中で、本を開けないようなシチュエーションで このオーディオブックは とても最適でした。 (SonyのNW-S703Fを使用しました。) 内容は、米国の先物や商品系が多く、国内個別株を手がけている 自分とはだいぶジャンルは違うものの、一流のトレーダの失敗 から切り抜ける話は、自分のトレードにも共通することは多く、 とても参考になりました。 今後は、相場の始まる前に、 まとめになっている最後の章を聞いて、自分が失敗しない "暗示"用にも使いたいと思います。 (名古屋 30代 会社員) 商品説明ページへお買い物かごに入れる
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