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ハーバード流ケースメソッドで学ぶバリュー投資
著者が長年行ってきたバリュー投資について、その概要及び個別銘柄の事例について 丁寧に解説した著作である。 パンローリングのウィザードブックシリーズというと、なにか難解で専門的な内容の本 かと思ってしまうところがあるが、本書は翻訳のよさもあってか、平易で読みやすいもの となっている。 第一章は、投資方法の概要について書かれている。 オーソドックスなバリュー投資の手法であるが、とりわけ確信をもって自らの投資をすすめ るためのメンタル面の重要性について繰り返し指摘している点が特徴的であると感じた。 メンタル面といっても、その背景には合理的で確固とした信頼に足る分析力や判断力が 必要であることは言うまでもなく、それがないと自信は単なる過信にすぎないものとなって しまうのだが。 3章から13章までは個別銘柄の投資について、どう考えて判断し、実際にどのように投資した かの事例紹介となっている。IBM、ゴールドマン・サックス、ボーイングなど、それなりに 聞いたことがある銘柄もあり、とりあげられているのは米国株の中ではよく知られたオーソド ックスなものが多い。文章が平易であるため、その銘柄に対する予備知識がなくても読み進める ことは難しくはない。 が、やはり馴染みの薄い海外の銘柄についてのコメントであるため、若干の隔靴掻痒感はある。 こうした本では、よく「この日本の銘柄版が読みたい」と思うが、本書でもそのように感じた。 最後の14章は投資に対する具体的なアドバイスとなっている。 まず最初と終章を読み、その後、具体事例について読み進めていくのがよいかもしれない。 全体として、真面目で読みやすい、バリュー投資についての内容となっており、個人投資家も 参考になるところはかなりあると感じた。 (ふしみん 個人投資家 50代) もう一人のバフェットと謳われたエドガー・ヴァヘンハイム三世の手法が初めて語られた一冊。 この本の中でエドガーは、成長株に投資するリスク、永続的に企業が成長を続ける難しさと、投資家がベストのタイミングで撤退する難しさについて述べている。 またシケモク株に投資し、回収に年数がかかり、心理的に耐えることの難しさについて述べており、これらの点から堅実で成長している割安株を推奨している。 この本を読むにあたり、第1章投資アプローチ→第2章自己紹介→第14章ジャック・エルガートへの手紙を読み、第3章〜第13章のスタディケースを読み進めていくことを勧める。 著者の思考の在り方を学んだうえで、各論を読んだ方が理解が進むと思われるからである。
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