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経済サイクル投資法――気候と地政学と新技術が導く市場の構造変化と長期トレンド
経済的・政治的環境が異なっても、移り変わる群衆心理によって、絶望から始まり、希望、楽観主義、そして最終的には非合理的な熱狂が生じることが、相場の格言で例えられている。 投資において、現在の相場環境や景気が、金融市場のサイクル上でどの位置にあるのかが事前に分かれば、株式投資でどの銘柄に投資するのが良いか、積極的か、持ち高を減らし現金化し次の投資タイミングを待った方が良いのかなど、投資判断の参考になることは間違いない。 この本は、大手米国投資銀行であるゴールドマン・サックスの株式チーフストラテジストが、戦後における経済及びデータを分析することで、景気や金融市場にサイクルとトレンドがあり、それは繰り返し生じていることを詳しく解説している。 特に、戦後のスーパーサイクル(戦後の好景気、インフレと低リターン、モダンサイクル、バブルとトラブル、リーマンショック後、パンデミックなど)、及びポストモダンサイクル(技術革新、熱狂、投機、バブル、二次的技術の登場、AIなど)を理解することで、サイクルの期間、スケールが従来とは異なってきていることが理解できる。 相場のサイクルや波動理論に関するテクニカル的な解説は他の本に譲るとして、この本では戦後における実際の経済・政治環境や出来事を踏まえた上での金融市場のサイクルを再点検することで、金融市場に関するサイクルに関する自分自身なりの考え方や座標軸ができ上がるような章立てになっている。 外部のノイズや他人の意見に左右されず、骨太の長期的な株式投資をしたいと考えている投資家には非常に有益な本だと思われる。 炎のディーラー(投資歴 28年) 商品説明ページへ お買い物かごに入れる
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