演習形式になっており、決算短信表紙やセグメント情報、損益計算書などの具体例
が示され、それぞれの設問について解答を出して確認する形式になっている。
内容は一見そんなに難しいことは書いてありません。株式投資の経験が長ければ
「そんなこと知ってるわい」となりそうなものも多い。
ところが、これを実際に自分でやってみると、結構間違えたりしますし、わかって
いるようでよくわかっていなかったりすることがあることに気づかされる。
こういう、超初心者ではないけれど「生半可」に知識があるようなないような株式
投資経験者(って、自分のこと)にとっては、この本は結構有益。
本書の内容をきっちり理解しておけば、まあ、極端に大きな損失を自分の売買に
よって被る可能性は低下すると思う。
市場のコンセンサス(来期予想EPSのアナリスト予想など)をチェックしてお
き、それと実際の決算なり会社側の来期予想の数字との比較で、実際の株価がどう動
くかを確認してみるのも、それなりに有益かと思う。 株価は市場でつくものなの
で、本書の内容をさらに一歩すすめて、短期、中長期など業種別の代表的銘柄の値動
きなどについて具体的に検討を深めたような本があるといいかなと感じました。
(ふしみん、40代、公務員)
バリュー投資家の角山氏の待望の新刊がでました。「バリュー
投資の強化書」をみて、とてもよくまとまっていて、個人投資
家のためになる本だなあと思っていました。
角山氏はその前にも本をだしているのですが、そのころはまだ個人的には短期売
買をしていたので、読んでいませんでした。(短期売買で成果
のでない)ほとんどすべての個人投資家に、この「バリュー投
資の強化書」はおすすめします!
今回の本は企業の決算書のうち、決算短信表紙、セグメント情
報、損益計算書について25問の問題を解いていくうちに、銘
柄分析力がアップするという本です。この本の続編として、貸
借対照表、キャッシュフロー計算書編もでるそうです。こちら
もおすすめになると思われます。
この本は角山氏によると、初
心者と中上級者の間にある深い溝の「橋渡し役」を目指します
と書いてあります。確かにわかりやすく書いていると思います
。
特に、売上高営業利益率について詳しく書いてあります。こ
の売上高営業利益率の水準は業種や事業内容によって異なると
いうことです。たとえばインターネット関連企業の売上高営業
利益率は、60%くらいのものもあります。対して、日本の代表
的企業である、先ごろGMの没落によって世界一の自動車企業
となったトヨタ自動車については、10%くらいしかありません
。この違いがわかるだけでも、この本を買った価値はあるでし
ょう。そのほかにも、おなじみのPER、PBR。ROEなど
の指標についてもひととおり書いています。そのほかにも、景
気敏感株の買い時売り時など、バリュー投資をする上で欠かせ
ない情報がてんこもりで書いてあります。
よって、この本は、一度読んで終わりという本ではなく、常にそばに置いておいて
、いつでも見れる状態にしておくのがベストではないかと思い
ます。角山氏の本はとにかくおすすめです。買っておいて損す
ることはないでしょう。
(bblue、30代、会社員)
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