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人はなぜお金で失敗するのか

ゲーリー・ベルスキー, 鬼澤忍訳 日本経済新聞社

投資の本といえば、一般的には、ファンダメンタルやテクニカルを中心に書かれているものが多いが、、この本の取り上げている内容はまったく異なる内容である。一言でいうと行動金融学(行動経済学ともいう)という、日本ではあまり知られていない領域である。

こう書くと非常に読みにくい内容と思われてしまいそうだが、非常に読みやすい本である。「儲かっている株は早めに売ってしまい、損が拡大している株を塩漬けにしてしまうことはないた゜ろうか?」。誰もが経験があるこのことに対して、この本は「それは人間がもっている損失の嫌悪」というこころの感じ方に起因するということを非常に分かりやすく教えてくれる。また、こう書くと難しいのではと感じられそうだが、個々の問題に対して、様々な具体的な事例が用意されているので、実際に自分ならどうするかということをまさに体感しながら読んでいくことができるのである。

特に、人間のお金に対する価値観の違い、例えば、ギャンブルで得たお金と汗水働いて稼いだお金の価値を人は同じ金額でも違うと認識してしまうということを、「こころの会計」として定義しているくだりなどはまさしく、すべての人に共通の話であり、株等に興味のない人でも読む価値は大きいと思う。

だからといって、投資に関係ない話かというと、そういうわけではない。結局、投資するのは人であり、売買 の判断をするのはあなた自身なのだから、その時々でのこころの感じ方が非常に重要なわけであり、それを理解していないとどんなにりっぱな理論があっても、所詮失敗(そのとおりに行動できない)するということを この本は述べている。

本書はアメリカ人のG・ベルスキーとT・ギロヴィッチによる共著でありアメリカの事例に基き書かれているが、人のこころの感じ方は、アメリカも日本も同じで あり、内容にまったく違和感はない。テクニカルの奥義というような華やかさはないが、全ての人にとって一 読の価値がある本だと思う。

(桃ひろ 会社員 40代)

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