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そもそも株式とは何か、株価や会社の経営はどのように見れば よいか、投資の方法やスタンスについて、主に初心者を意識し て整理された内容。
投資家１年生がベテランの証券部長に質問し、それに対して 回答するという形式で書かれており、実際の日経の記事なども 例として示されているため、読みやすい。
これまで、株式投資にまったく、あるいはほとんど縁のなかった 人にとっての入門書としては基本的には適切な内容だと思う。 少なくとも、あれこれ銘柄をあげての「これを買え！」的な ご都合本よりはずっとまし。
但し、本書の内容は直接、自分自身が株式を売買する時に 役に立つというものではなく、「知識」として知らないよりは知って いた方がよいという程度のもの。 実際の投資方法やスタンスは実践を積み重ねながら自分で自分 のスタイルを確立していくしかない。
また、類書にも見られるが、中長期の分散投資を基本とし、短期 売買はあまり好ましくないといった記述が見られるが、果たして本当 にそうかは自分自身の株式投資の実践をふりかえってみると疑問の 余地がある。逆張り投資の有効性についてふれた部分があるが、 これについても一般化するのは適当ではないと感じた。
さらには、売買手数料や税金、投資信託であれば信託報酬や販売 手数料といった株式投資に必要となるコストについてあまりふれられ ていない点はやや不満が残った。
(ふしみん 男性 公務員 40代)
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