僕と株と樹海の日々

　著者は人気blogの作者で、私自身も既に見たことがあった作品が本書にも掲載されていた。

　株価が上昇している時に株式を購入して高値づかみになってしまったり、損切りがうまくできずに損失が拡大してしまった、株価が気になって寝られなかったりした経験は、それなりに株式投資をした経験がある人であれば誰でもあるだろう。こうした誰にでもある失敗を楽しく描いており、本書は読んでいて楽しい。「鬼嫁日記」を連想させる優しくて怖い奥さんや無邪気な子どもさんの登場が雰囲気をなごせませている。中原圭介氏のコメントも常識的な内容ではあるが有益。

本書を読んでなにかしら懐かしい感覚が甦ってきた感じがした。

　ただ、内容は全般に初心者向けであり、エンターティンメントの点では悪くない書籍だとは思うが、既にそれなりに自分の投資手法が確立している立場の人には直接的に投資の参考となるような内容はさしてない。

　今後もblogでの著者の活躍を期待したい。

(ふしみん　40代　公務員)

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