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指数先物の高勝率短期売買
検証の鬼から学ぶトレード戦略を開発する秘訣

一度もバックテストを行った事がない、これから株価指数のトレードを学ぼうとする方に向いている本ではありません。

トレードパターンの検証結果に多くのページを費やしており、書籍というよりデータ集と言った方が適切かもしれません。

数多く紹介されているトレードパターンは取引回数が少ないものもありますが、全て客観的でシンプルな売買ルールばかりです。

理論的な事よりも一連のトレードパターンの検証から結果的に包括的な市場分析の内容となっています。

オプション満期日やイベント、曜日などを考慮したものもあり、この手の検証はかなり複雑になりがちでデータとして価値があると思います。

また外れ値の調整をしたプロフィットファクター算出方法、統計学の仮説検定を使用したストラテジー評価法はオーバーフィッティング防止として参考になりました。

トレンドフォロー戦略について私が検証してきた答えと著者の見解が違う点がありましたが、市場間のポートフォリオを考慮しないSPYでの検証からはその答えが出るのだと思います。

そういった意味で検証結果の解説には著者の主観も入っていますが、トレードスタイルのケースバイケースとして自分で考え読み解く必要があります。

個人的にトレンドフォローの複数のパターン検証と「ドリフトを忘れるな」のところでは大きな収穫がありました。

私も株価指数はかなりバックテストをしていて迷っていた検証結果がありますが、まさにその答えが書かれており結論がでました。

本書はSPYのETFで検証されており詳細の個別は本書を参考に自分でバックテストを行わないといけません。先物とETFでは同じ売買ルールでも成績は意外と大きく変わります。

株価指数となっていますが為替市場やコモディティなど、他の市場でも参考になる一冊です。

ホワイトトレーダー
投資歴(FX、先物 16年)


指数先物、CFD、FXの取引手数料は年々安くなってきており、投資家にとって短期売買を実行に移しやすい環境が整ってきています。手数料低下が招いた環境変化としましては、例えばFXではアルゴリズムトレードなるものが登場し、テクニカル指標をベースにした取引ルールをアルゴリズム化し、アルゴリズムに従って機械的に取引するサービスも出てきています。サービス登場当初はFX業者が短期売買で手数料を荒稼ぎするために作った商品なのかと訝しげに見ていたのですが、中には意外に成績の良いものもあるようです。このようなサービスを投資信託に投資する感覚で利用するのも一計ですが、とは言え、取引ルールやアルゴリズムの優勝劣敗が損益に直結するため、しっかりしたものであるという確証がない限り、なかなかそういったサービスを利用して利益を上げるのも難しい状況かと思います。そんな中で本書を手にしたのは、指数先物の短期売買で成功者がどのようなアプローチで利益を上げる手法を構築したのか、何がうまく行き、何がうまく行かないかをどのように取捨選択したのか、その方法論が知りたかったからでした。つまりこの世界で魚そのものではなく、魚の釣り方を知りたい人にはとっては本社は丁度良いと思います。

本書では米国株価指数S&P500に連動するETF(上場投資信託)である$SPYに特化し、2000年1月から2019年4月までの検証期間で著者が開発した膨大なトレードプランとそのパフォーマンス(損益バックテストの結果)が6章にて200ページ近く割いて100プラン超がふんだんに紹介されています。市場環境が大きく変わらない限りにおいては、ここに紹介されている手法を今すぐそのまま応用することである程度の勝敗・リターンが期待できる内容になっているのも本書の特徴の一つです。ただ、泥臭く、どのようにしてトレードプランやアルゴリズムを開発したのか、開発プロセス(指標開発をどのような着眼点で行ったのか、また、どのようなツールでバックテストの検証したのか)についての記述は残念ながら紙面の都合からか省かれてしまっているのか、日本語版のこの本では多くは書かれてはいませんでした。ただ、筆者が開発に掛けたであろう膨大な労力により結果的に生み出された数々のトレードプランを紐解くことにより、自分たち自身のアイデア創出プロセスに反映したり、生かしたりすることは十分できる内容にはなっています。また、バックテストをどのようなツールを用いてトレードプランの優劣を評価したのか、特にクオンツ統計量を用いたアプローチは大半の方にとっては参考になるアプローチだと言えます。

本書で紹介されているトレードプランは短期トレードとはいうものの忙しくトレードするものではなく、どちらかと言うと年に数回エントリーし、数日以内でトレードが完結するようなプランが中心になっています。したがって、本書でところどころ登場する著者の思い切った独自見解−例えばチャート分析に登場する各種指標やトレンドフォローについての否定的な考え方や損切の在り方についての見解−については、著者の本書で紹介されている短期売買スタイルから生まれた私見だと割り切って解釈する必要があろうかと思います。損切は置かない方が良いという主張も、長くても5日以内にトレードは完結するというトレードスタイルなので、損失が大きく拡大しないという行間の裏読みも本書では必要かと思われます。

最後に、1章で筆者が紙面を割いている短期トレードに取り組むためのルールはどのようなスタイルの投資家にとっても重要な内容です。優れた戦略に基づいたトレードプランを規律に従い、心にゆとりを持って、適度なリスクマネジメントをもとに着実に実行に移すことは簡単なようで実に難しいものです。これらを揺るぎなく行うためにシンプルに実行可能なトレードプランを自身で構築する、その参考にする上で本書は有益だと感じました。

ぽーちゃん 会社員
投資歴:FX・先物15年
不動産投資18年


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