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基礎から学ぶ外国為替相場 FXマーケットの仕組みと取引の実際

林康史 日経BP

根本からFXを学べる一冊

多くの日本人が外国為替にはじめて興味をもったのは、プラザ合意以降の円高ドル安時代に大挙して海外旅行へ出かけるようになった頃からだろう。それから20年がたち、インターネットの普及と外為法の改正により、こんどは「FX」という新しい言葉とともに外貨の取引がもっと身近な存在になってきた。

ただし、「身近になる」ことと「知っている」ことは別問題で、ドルや円、ユーロなどの通貨が実際にどのように売り買いされているのかを具体的にわかっている人は意外に少ないようである。実際に外国為替証拠金取引でポジションを持っている投資家のなかにも、インターバンク市場がどこにあるのか?

日々の為替レートがどのように決まるのか? スワップポイントがどのように計算されるのか? といった基本的なことを知らない人が少なくない。

本書は、外国為替相場についての基本的な知識を、短時間で身につけたい人にとってうってつけの入門書である。証拠金取引の方法だけを紹介するノウハウ本があふれている中で、根本から学ぶことに重きを置いている貴重な一冊だ。とくに第1章は、外貨を取引するうえで最低限知っておかなければならないポイントが凝縮されていて、「いまさら聞けない」と感じている読者には有用だろう。

また、金融の専門書のように文字がぎっしり詰まっておらずに読みやすく、また、必要におうじてグラフや表が挿入されているので、理解が早い。

付録の用語解説や長期チャートも便利だ。用語解説はパラパラとめくりながら流し読みするだけでも、知らないことが意外に多いという事実に気づかせられる。主要通貨レートの長期チャートも重宝する。インターネットのチャートは短期のものが多いためどうしても目先の動きにとらわれてしまうが、過去の長期トレンドを常に頭に入れながら値動きを考えることができれば、判断の幅が広がるはずだ。


豪州太郎
シドニー在住 外資系銀行で顧客担当デーラーとして80年後半から長年為替市場と関わる。現在市場から離れるも、マーケットに対する思いは変わらず。 NY引け後のオセアニア市場での動きから目離せない生活を続けている。


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