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第1回「浜口流コア・サテライト戦略」とは?2021.4.12 <著者プロフィール> 浜口準之助(はまぐち・じゅんのすけ) 約15年にわたり機関投資家のファンドマネージャーとして株式運用に従事。信託銀行などで主に年金資金の日本株運用を行う。その後約14年にわたり投信運用会社にて投資環境のセミナー講師に携わる傍ら個人投資家として株式運用を行い、「億り人」の仲間入りを果たす。「浜口流コア・サテライト戦略」を提唱し自らも実践している。「醍醐味に満ちたライフワークとして、株式投資に勝るものなし」との基本観から、個人投資家に実践的な株式投資手法の研究を続けている。 社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。主な著書に『黄金サイクルと農耕民族型投資戦略』(パンローリング刊)、ブログ 浜口準之助のテツ・ホテル・グルメ・株式運用 をほぼ毎日更新中、こちらでは旅の話もしている。
私はこれまで、「Pan Report」の執筆者の一人として、2007年11月19日付「投資家の立場からのサブプライム問題のポイント」をスタートに、2021年3月29日『商船三井・日本郵船の目標株価 10,000 円シナリオ』まで、不定期ながらも概ねコンスタントに、株式運用レポートを執筆してきました。 今回から当コーナーで、引き続き文章を書かせていただくことになりました。「株式投資家としてどう行動するか?」を常に念頭に置き、株式運用のアドバイスを投資家視点で書いていきます。 自己紹介を少々。私は1987年以降、15年にわたり信託銀行等で日本株ファンドマネージャーを経験してきました。2007年以降は投信運用会社で主に投資環境のセミナー講師をする傍ら個人投資家として株式売買も行い、「億り人」の仲間入りもしています。 私は、「浜口流コア・サテライト戦略」なる投資戦略を提唱し、かつ、自らの運用のかなりの部分をこれで行っています。以下、説明します。 資産運用において、「コア・サテライト戦略」といわれるものがあります。イメージは下記。 「コア・サテライト戦略」は、保有する資産をコア(中核)部分とサテライト(衛星)部分に分け、運用を行います。 コア部分は長期かつ安定的に運用し、サテライト部分はコア部分よりも高いリターンを求めて積極運用を行う。コア部分とサテライト部分をバランスよく保有することで、資産全体としてのリスクやコストを抑えつつ、リターンの最大化を目指します。コア部分とサテライト部分の比率は、イメージ図の通り。概して、コア部分が大きくなるものです。 個人投資家の場合、コア部分は一般的には投資信託のバランスファンド、サテライト部分は、株式ファンドや外債ファンドを用いるケースが多いものです。 浜口流コア・サテライト戦略が通常の同戦略と異なるのは、「コア資産もサテライト資産も、全て株式投資で行う」という点です。 私の現在のコア・サテライト戦略 株式銘柄群を紹介します。データは2021年4月9日引け値ベースです。 この中で8058三菱商事・8316三井住友FG・7167めぶきFGがコア銘柄。 いずれも配当利回りが高く、長期保有に向いた銘柄と考えます。高い配当利回りをもらいながら、キャピタルゲインも期待できる。コア・サテライト戦略で、コア部分に高配当利回り銘柄を据える意味・優位性がうかがえると思います。 この中で三菱商事と三井住友FGは累進配当、つまり「配当は業績が良い時は増配、悪い時でも減配しない」方針を打ち出しています。めぶきFGはあまりなじみがない銘柄かもしれません。茨城がメインの常陽銀行、栃木がメインの足利銀行の持ち株会社です。地銀の勝ち組で株価の位置も低く配当利回りが高い点が特徴です。 一方でサテライト戦略銘柄は、その時でその時の投資環境に置いてキャピタルゲインを狙い、銘柄入れ替えをしていき、ちなみに2021年4月9日においては、9101日本郵船・9104商船三井をサテライト戦略銘柄として、投資しています。 さて私は、自身のブログがあります。 こちらはブログのタイトルの通り、株式運用以外に旅行ネタも掲載しています。基本、一日一回更新していますが、当コーナーに比べるとかなり軽めの内容。その時その時の株式市場のネタ的なものが多いのですが、当コーナーの内容の補完として、見ていただければ有効と考えます。私自身もそうなるよう、心がけて書いていきます。 ちなみに最近、こちらのブログで株式運用ネタとしてどんなものをアップしているか、主なもののタイトルを列記します。内容をイメージいただければ幸いです。
2021年4月8日 9101 日本郵船!! 過去最高益更新、1年前倒しで達成するみたいだな 以上です。それではみなさん、どうかよろしくお願いします。 キーワード検索: #高配当 #コア・サテライト戦略 #新高値 |
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