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第13回 大相場に発展中の商船三井・日本郵船、そして最高益の日本製鉄は2021.9.21 前ページ「大相場に発展中の商船三井・日本郵船」
さて今回はポスト海運株と言うことで、日本製鉄について考えていきたいと思います。 この銘柄は当レポートでもすでに買い推奨しているわけですが、もともとは海運株との相関関係が高い銘柄なのに、まだ大きな相場になっていない。この背景と状況について、考えられることのひとつを説明しています、この拙ブログをご覧ください。 第7回 時間の問題で、海外投資家は日本株を買ってくることに(2021年6月28日) ここでSMBC日興証券アナリストの山口さんが9月9日に書いた日本製鉄のレポートをご覧いただきたい。要点は下記です。
鉄鋼株は海運株と比較して、また相場が若いのも魅力。
このグラフは、日本製鉄(旧新日鉄)の1980年以降の長期チャート。1988年、2007年と、15〜20年ごと、建設投資循環に沿った大相場が来ていることがわかります。そして復活のR@株式投資さんは、日柄的にはそろそろ、この1988年・2007年型の大相場が来てもいいのではないかと言っているわけです。仮説ながら良く分析された、素晴らしい作り込みのチャート。Rさん、ありがとうございます。少し説明しますね。 Rさんの見解に共感します。私も同じことを考えていますが、上値については現状、4,000円前後かなと、感覚的にそう思っています。まあこれはあくまで「現状」ですが……まあそれでも、現在の株価からすれば2倍近いですよね。 ただ1988年・2007年と比較すると、構造的に大きく変わっているところがある。それはそれまでは中国は製鉄技術が十分ではなかったが、現在は中国は世界一の製鉄国になっている。このため、繰り返しますが。上値は割り引いて考えなければならないだろうが、ここから鉄が相場になるという考えには全く同感ですし、強く共感します。 Rさん、重ねましてありがとうございます。あなたとは、同じ船にも乗っていますしね……下船するのは、もう少し先でしょうね……(笑) ところで、Rさんはこのツイートの冒頭で、こう書いています。 この意味は何かというと、日本製鉄は先週末、エクイティファイナンスを発表しましたよね。これです。 日本製鉄、転換社債3000億円 15年ぶりに発行(日本経済新聞) これは寝耳に水。この話を受けて、先週末(17日)の日本製鉄の株価は2,153円、136.5円安。 日本製鉄に電話した。最高益なのにエクイティファイナンスとは、どういうこと?(2021年9月18日) 史上最高益でファイナンスとは何事だ……でもね。Rさんも書いているとおり、 あと、そもそも日本製鉄は、株主のほうを向こうという気持ちは、ハナからないのだと思う。 日本製鉄の今回のファイナンスを精査していたら、こんなことに気が付いた。 驚いた……日本製鉄の優しさか?CBの転換価格、時価より30%近く上なんだな(2021年9月19日) 以上です。今回はこの辺で、みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。 なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは強調させていただきます。 <著者プロフィール> 浜口準之助(はまぐち・じゅんのすけ) 約15年にわたり機関投資家のファンドマネージャーとして株式運用に従事。信託銀行などで主に年金資金の日本株運用を行う。その後約14年にわたり投信運用会社にて投資環境のセミナー講師に携わる傍ら個人投資家として株式運用を行い、「億り人」の仲間入りを果たす。「浜口流コア・サテライト戦略」を提唱し自らも実践している。「醍醐味に満ちたライフワークとして、株式投資に勝るものなし」との基本観から、個人投資家に実践的な株式投資手法の研究を続けている。 社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。主な著書に『黄金サイクルと農耕民族型投資戦略』(パンローリング刊)、ブログ 浜口準之助のテツ・ホテル・グルメ・株式運用 をほぼ毎日更新中、こちらでは旅の話もしている。キーワード検索: #高配当 #景気サイクル #株式サヤ取り |
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