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浜口流コア・サテライト株式運用戦略の実践
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第46回 コア銘柄として8411みずほFGを、サテライト銘柄として7205日野自動車を追加

2023.1.23


<著者プロフィール> 浜口準之助(はまぐち・じゅんのすけ)

黄金サイクルと農耕民族型投資戦略 約15年にわたり機関投資家のファンドマネージャーとして株式運用に従事。信託銀行などで主に年金資金の日本株運用を行う。その後約14年にわたり投信運用会社にて投資環境のセミナー講師に携わる傍ら個人投資家として株式運用を行い、「億り人」の仲間入りを果たす。「浜口流コア・サテライト戦略」を提唱し自らも実践している。「醍醐味に満ちたライフワークとして、株式投資に勝るものなし」との基本観から、個人投資家に実践的な株式投資手法の研究を続けている。 社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。主な著書に『黄金サイクルと農耕民族型投資戦略』(パンローリング刊)、ブログ 浜口準之助のテツ・ホテル・グルメ・株式運用 をほぼ毎日更新中、こちらでは旅の話もしている。




 浜口です。まずは今回も2週間ごとの定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2022年12月10日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、上は株価が1月6日時点、下はその2週間後、株価が1月20日時点のデータです。この二週間の断面で見れば、株式市場全体はぼ横ばいで推移する中、商社株や金融株は上昇しています。背景には引き続き、黒田日銀総裁による、事実上の利上げ発言があります。

コア・サテライト戦略 株式銘柄群
コア・サテライト戦略 株式銘柄群

 ここ2週間で私が行った売買ですが、コア・サテライト戦略の中のサテライト銘柄として、7205日野自動車に、私は1000株の試し玉を入れています。後述します。それ以外は、特筆すべきことはありません。

 日本株の相場観については、今回も基本、変化なしです。これは前回のブログでも書いていますが、米国ではインフレ対応でFRBが利上げを連続させていて、それがオーバーキルとなり、米国が景気後退に陥る可能性が極めて高い状況です。しかし、日本は、景気後退にはなる可能性は低いと考えます。米国のインフレ懸念は日本の脱デフレをもたらし、加えて海外観光客の増加等、経済再活動につながり、今年年前半にかけ、日本株はここで紹介している高配当バリュー株を中心とした、堅調な相場展開を予測しています。

 また今回から、8411みずほFGをコア銘柄として追加しています。この点は後述します。

 さて、以下は8316三井住友FGの過去6か月の推移、株価は1月20日時点の日足です。昨年12月半ばに続き、1月半ばにかけても大きく上昇、その後、やや調整局面となっています。上昇については1月18日の日銀の金融政策決定会合を受けて、これまで以上に日銀がタカ派になると期待された一方、会合後には、金融政策はこれまでと変化なしとアナウンスされたことが背景にあります。

三井住友フィナンシャルグループ

 次にさや取りについて。まずは8801三井不動産と8802三菱地所のグラフをご覧ください。 この組み合わせについて私は、前回のブログで「現在は利確をして以降、次の仕掛けタイミングを待っている段階です」と書きました。現状はどうでしょうか。

三井不動産
1月6日時点

三井不動産
1月6日時点

三井不動産
1月20日時点 過去3か月

三井不動産
1月20日時点 過去5か月

 上2つのグラフは1月6日時点、下2つのグラフは1月20日時点の過去3か月と過去5日の、両銘柄のさやを比較して見たものです。

 5日のグラフを見る限りにおいては、そろそろ「地所買い-三井不売り」の仕掛けをタイミングが来るように思われます。現在は、この仕掛けチャンスを注視しているところです。

 続いては5713住友金属鉱山と5714DOWA HDです。

住友金属鉱山
1月6日時点の過去3か月

住友金属鉱山
1月6日時点の過去5日

住友金属鉱山
1月20日時点 両銘柄のさや

住友金属鉱山
1月20日時点 両銘柄のさや

 上2つのグラフは1月6日時点の過去3か月・過去5日、下2つは、1月20日時点での両銘柄のさやを見たものです。

 ただし前回の当ブログでも書きました通り、この組み合わせは過去3か月の動きにある通り、趨勢的にさやが拡大しています。これは株価が両銘柄の業績格差を反映しているからと考えます。今後、どこまで両銘柄のさやが拡大していくのか、注視していきたいと思います。

 さて、ここからは今回のテーマ、「コア銘柄として8411みずほFGを、サテライト銘柄として、7205日野自動車を」について考えていきたいと思います。まずはみずほFG。

みずほフィナンシャルグループ

 ここにありますとおり、みずほFGも「累進配当」を行うようです。正直この銘柄は、複数回のシステム障害を起こす等、イマイチとぱっとしない感もありますが、配当利回りは4.28%、PBR 0.56倍であるため、前回の当ブログでも書きました「東証のPBR1倍割れ銘柄撲滅運動」が起こった場合には、株価が倍加する可能性を秘めています。

みずほフィナンシャルグループ

 過去六か月の株価推移。三井住友FGと比較しています。似通った動きではありますが、みずほFGがアンダーパフォ―ムしていることがわかります。でもその結果として、配当利回りは4.28%と、三井住友FGの4.28%よりもわずかに高く、株価が割安な水準に位置していると解釈することも可能です。

 7205日野自動車を。以下に同銘柄の過去一年の株価の動きを示します。2月最終週から、株価が急落していることがわかります。背景には、このタイミングでエンジン認証不正問題が発覚したことがあります。

7205日野自動車

 日野自動車は、もともとは技術力がある会社。いすゞと並び、大型トラックの二台会社。従い、国土交通省に再発防止策を出すなどしていく中、株価が復活するのは火を見るより明らかです。また筆頭株主はトヨタで50%超株式を保有しており、その点からも安心感は抜群です。前述の通り、私は1000株の試し玉を入れています。

株主向け説明会

 1月24日火曜日に、株主向け説明会があるので、参加してきます。増し玉して良さそうな話があれば、ここで書かせていただきます。

 以上です。なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。以上です。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。


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キーワード検索: #アノマリー #景気循環 #株式サヤ取り

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