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第76回 3月期決算の配当権利落ち後の株価推移2024.4.8 <著者プロフィール> 浜口準之助(はまぐち・じゅんのすけ) 約15年にわたり機関投資家のファンドマネージャーとして株式運用に従事。信託銀行などで主に年金資金の日本株運用を行う。その後約14年にわたり投信運用会社にて投資環境のセミナー講師に携わる傍ら個人投資家として株式運用を行い、「億り人」の仲間入りを果たす。「浜口流コア・サテライト戦略」を提唱し自らも実践している。「醍醐味に満ちたライフワークとして、株式投資に勝るものなし」との基本観から、個人投資家に実践的な株式投資手法の研究を続けている。 社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。主な著書に『黄金サイクルと農耕民族型投資戦略』(パンローリング刊)、ブログ 浜口準之助のテツ・ホテル・グルメ・株式運用 をほぼ毎日更新中、こちらでは旅の話もしている。浜口です。さて、まずは今回も定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2024年3月25日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、左は株価が3月22日時点、右は4月8日時点のデータです。 この期間の断面で見れば、全体としてやや調整といったところですが、日経平均が2024年3月期配当権利落ちに伴い266円83銭下落したこと、日経平均が一時41,000円を超え新高値になる中で、機関投資家(特に銀行の自己資産運用部門)が益出しを先行させた部分が大きいと考えます。 私がここ二週間で行った投資行動は、特にありません。 以下は8316三井住友FGと6857アドバンテストの日足。似通った動きと考えます。 三井住友フィナンシャルグループ(8316) アドバンテスト(6857) デイトレは行いませんでした。デイトレよりもバイ&ホールドのほうが、面白いようにパフォーマンスがあがるからです。趨勢的な上げ相場だからです。 日本株の相場観については、長期的には今回も基本、変化なしです。日本は、景気後退になる可能性は低く、米国のインフレ懸念は日本に脱デフレをもたらし、加えて海外観光客の増加等、経済再活動につながり、今年年前半にかけ、日本株はここで紹介している高配当バリュー株を中心とした、堅調な相場展開を予測しています。「浜口の相場観は、いつも同じだよな」と受け止められている向きも多いことでしょう。しかしながらこのことは、現在の日本株市場が私が想定した通りに推移している証左と受け止めていただきたいと思います。 3月期決算の配当権利落ち後の株価推移さて、ここからは今回のテーマ、「3月期決算の配当権利落ち後の株価推移」について。 三井住友フィナンシャルグループ(8316)2年足 このチャートは、8316三井住友フィナンシャルグループの2年足です。見ていただくとわかるように、3月と9月の配当権利落ち(↓)に向け、株価は上昇しました(↑)。これはファンダメンタルズの内容に加えて、配当取りの動きが加わったからです。株価は配当に対する人気から過剰に上昇、配当権利落ち以降、1か月から2か月ぐらい調整局面になっていることがわかります。今回もおそらく同じような動きをすると思われますので、株価はしばらく大きな動きにはならず、1〜2か月をめどに上昇に転じると考えています。今回もおそらく同じ流れになるでしょう。 これが基本観です。これにファンダメンタルズがどう関わっていくかですね。また、8316三井住友FG以外の3月決算高配当銘柄も、同様の足取りになると考えます。 以上です。なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。
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