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第83回 エヌビディア・NTT そして銀行株2024.6.24 浜口です。さて、まずは今回も定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2024年6月24日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、左は株価が6月7日時点、右は6月21日時点のデータです。 総じていえば、銀行株も商社株も総じて調整局面だったということでしようか?この点は後述します。 以下は8316三井住友FGの日足。新高値更新後、ほぼ横ばいの動きと考えます。いずれかの段階で、株価は上昇に転じると考えます。ただしここもと、株価推移が停滞しているのも事実です。 三井住友フィナンシャルグループ(8316) デイトレは行いませんでした。ここもと、特に銀行株について、いわゆる「寄り付き天井」のケースが多くなってきたように考えたからです。 日本株の相場観については、長期的には今回も基本、変化なしです。日本は、景気後退になる可能性は低く、米国のインフレ懸念は日本に脱デフレをもたらし、加えて海外観光客の増加等、経済再活動につながり、今年年前半にかけ、日本株はここで紹介している高配当バリュー株を中心とした、堅調な相場展開を予測しています。「浜口の相場観は、いつも同じだよな」と受け止められている向きも多いことでしょう。しかしながらこのことは、現在の日本株市場が私が想定した通りに推移している証左と受け止めていただきたいと思います。 さて、ここからは今回のテーマ、「エヌビディア・NTT そして銀行株」について。 エヌビディア・NTT そして銀行株さて、ここからは今回のテーマ、「エヌビディア・NTTそして銀行株」について。 ここもと大幅上昇しているエヌビディアについて、Twitter上でエミン・ユルマズさんが重要なコメントを発しています。
「既にエヌビディアはバブル完成」と。これは看過できるものではありません。年後半以降の、特にテクノロジー株のリスクとして、動向が気になりますね。 そしてNTT。まずはこちらをゆっくりご覧ください。リンク先も読んでください。重要なことが書かれています。
そして上記のブログ内容を踏まえて。驚かされるのは、NTTの株価が大きく下落している期間の信用買い残の増加度合いです。 NTT(9432)
これだけ信用買い残が大幅に増加しているにもかかわらず、それに反比例して、株価は大幅下落している。驚くべきことです。 これが何を意味するのか。個人投資家が信用買い残を積み上げている一方、海外もしくは国内の機関投資家が大量に売っていると言う事実に他なりません。とんでもない金額を売っていると考えます。そして国内の信用買いが維持できる期日は半年ですから、この状況が続くようであれば、NTT株はもう年内は買うことができないと考えるべきだと思います。 この状況を見て、私は、以下のニューヨークの相場格言を思い出しました。それは「大衆は常に間違う」というものです。エヌビディアもNTTもそれに該当するんじゃないのか。そんな気がしてなりません。 足元で総合商社株そして銀行株が冴えない動きですけれども、その理由の1つとして、NTTの評価損もしくは実現損を合わせ切りしている状況が発生していることが背景として少なからずあると考えます。別の言い方をすれば、当面の総合商社株そして銀行株の動きは、NTT株に翻弄される可能性が高いと考えます。 しかし私個人の株式運用は、中長期的にはエヌビディア・NTT等の動きに興味はありません。なぜかといえば、私は「累進配当銘柄」にしか投資を行わないからです。短期的な上げ下げはあれど、累進配当銘柄は着実に右肩上がりになっていくと考えるからです。 以上です。皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。
<著者プロフィール> 浜口準之助(はまぐち・じゅんのすけ) 約15年にわたり機関投資家のファンドマネージャーとして株式運用に従事。信託銀行などで主に年金資金の日本株運用を行う。その後約14年にわたり投信運用会社にて投資環境のセミナー講師に携わる傍ら個人投資家として株式運用を行い、「億り人」の仲間入りを果たす。「浜口流コア・サテライト戦略」を提唱し自らも実践している。「醍醐味に満ちたライフワークとして、株式投資に勝るものなし」との基本観から、個人投資家に実践的な株式投資手法の研究を続けている。 社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。主な著書に『黄金サイクルと農耕民族型投資戦略』(パンローリング刊)、ブログ 浜口準之助のテツ・ホテル・グルメ・株式運用 をほぼ毎日更新中、こちらでは旅の話もしている。 |
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