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第84回 MS&AD(8725)に対する投資魅力2024.7.2 浜口です。さて、まずは今回も定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2024年6月24日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、左は株価が6月21日時点、右は6月28日時点のデータです。 特に銀行株ですが、大きく上昇しています。今後の長期金利上昇見通しにともなう利ザヤ拡大期待が背景にあると思います。また、MS&AD(8725)も大きく上昇しています。この点は後述します。 以下は三井住友FG(8316)の日足。新高値更新中です。主観ですが、20,000円になってもおかしくないと考えます。 三井住友フィナンシャルグループ(8316) デイトレは行いませんでした。ここもと、特に銀行株について、いわゆる「寄り付き天井」のケースが多くなってきたように考えたからです。 日本株の相場観については、長期的には今回も基本、変化なしです。日本は、景気後退になる可能性は低く、米国のインフレ懸念は日本に脱デフレをもたらし、加えて海外観光客の増加等、経済再活動につながり、今年年前半にかけ、日本株はここで紹介している高配当バリュー株を中心とした、堅調な相場展開を予測しています。「浜口の相場観は、いつも同じだよな」と受け止められている向きも多いことでしょう。しかしながらこのことは、現在の日本株市場が私が想定した通りに推移している証左と受け止めていただきたいと思います。 MS&AD(8725)に対する投資魅力さて、ここからは今回のテーマ「8725MS&ADに対する投資魅力」について。私はこれまで、こんな説明をしてきました。 損保は、「法人」と「海外」で収益を拡大。「法人」は旧財閥系グループ企業からの収益、「海外」は旧財閥系に加え、海外銀行に資本参加し経済成長率の高い国で稼ぐ。もこれに準じる。「法人」は旧財閥系グループ企業からの収益が大きく、保険料の値上げが容易。 ⇒東京海上HD・MS&AD(三井住友海上&あいおいニッセイ同和)とも史上最高益。 ただし、損保株の魅力は、これにとどまらなったのです。以下のブログをご覧ください。
つまり旧財閥系に限らず、個人に対してさえも、金融庁が認めれば、値上げが可能なのです。保険料金の値上げについては、金融庁が認めることを前提に、顧客でなく会社側が決定できるということです。私はMS&AD(8725)をおススメしていますが、損保株に対しては、株価が下落するシナリオが見当たらない。そう考えます。ちなみに以下は、MS&AD(8725)の日足。三井住友FG(8316)と同様です。事実上累進配当である同株について、私は長期保有を行う方針です。 MS&AD(8725) 以上です。なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。
<著者プロフィール> 浜口準之助(はまぐち・じゅんのすけ) 約15年にわたり機関投資家のファンドマネージャーとして株式運用に従事。信託銀行などで主に年金資金の日本株運用を行う。その後約14年にわたり投信運用会社にて投資環境のセミナー講師に携わる傍ら個人投資家として株式運用を行い、「億り人」の仲間入りを果たす。「浜口流コア・サテライト戦略」を提唱し自らも実践している。「醍醐味に満ちたライフワークとして、株式投資に勝るものなし」との基本観から、個人投資家に実践的な株式投資手法の研究を続けている。 社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。主な著書に『黄金サイクルと農耕民族型投資戦略』(パンローリング刊)、ブログ 浜口準之助のテツ・ホテル・グルメ・株式運用 をほぼ毎日更新中、こちらでは旅の話もしている。 |
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