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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2025/03/13 08:34,
提供元: フィスコ
貿易戦争警戒もハイテク株の買い戻しを意識
*08:34JST 貿易戦争警戒もハイテク株の買い戻しを意識
13日の日本株市場は、買い一巡後はこう着ながらも底堅さが意識される相場展開になりそうだ。12日の米国市場は、NYダウが82ドル安、ナスダックは212ポイント高だった。2月の米消費者物価指数(CPI)が予想以上に鈍化したため、利下げ期待から買いが先行した。ただし、その後はトランプ政権が鉄鋼、アルミニウム関税を発動したことに対し、欧州やカナダが報復関税計画を発表したため、貿易摩擦悪化への警戒感が強まり、ダウは下落に転じた。一方で、半導体のインテル(INTC)などハイテク株が買い戻され、ナスダックは終日堅調に推移。シカゴ日経225先物は大阪比315円高の37105円。円相場は1ドル=148円10銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。ただし、トランプ米大統領はEUの報復措置に対して対抗措置を講じる考えを示しており、貿易戦争の一段の悪化への警戒から積極的な上値追いの動きはなさそうだ。一方で、エヌビディアなど米半導体株が買い戻されており、弱い値動きが続いているアドバンテスト<6857>などへの支援材料になりそうだ。指数インパクトの大きい値がさハイテク株への買い戻しの動きがみられてくるようだと、日経平均株価の底堅さが意識されてきそうだ。
日経225先物はナイトセッションで、一時37220円まで上げ幅を広げる場面もみられた。下向きで推移するボリンジャーバンドの-2σを挟んだ、-1σと-3σでのレンジによる調整が継続しているが、前日の上昇で-2σを上回って終えていた。ナイトセッションでは-1σに接近する動きをみせてきており、レンジ上限を捉えてくることが見込まれる。
貿易戦争の激化は警戒されるものの、米CPIを波乱なく通過したことによって、売り方の買い戻しが入りやすい面はある。3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を前に積極的にポジションを積み上げる動きはないが、37000円辺りでのSQが意識されるなか、ショートカバーを誘う流れはありそうだ。物色の流れとしてはハイテク株の押し目狙いのスタンスに向かわせよう。
《AK》
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