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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/02/12 08:45, 提供元: フィスコ 前場に注目すべき3つのポイント〜AI関連への押し目買い意欲は強い〜*08:45JST 前場に注目すべき3つのポイント〜AI関連への押し目買い意欲は強い〜12日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■AI関連への押し目買い意欲は強い ■ソフトバンク、3Q営業利益 12.3%増 8218億円 ■前場の注目材料:丸紅、ベトナム社に出資、低炭素のアルミ再生支援 ■AI関連への押し目買い意欲は強い 12日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうだ。11日の米国市場は、NYダウが123ドル高、ナスダックは70ポイント安だった。トランプ米大統領が鉄鋼・アルミへの25%関税賦課する大統領令に署名したことを受け、貿易摩擦の深刻化を警戒した売りが先行した。また、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、上院銀行委員会公聴会で証言し、利下げを急ぐ必要がないと改めて表明したことも重荷となった。ただし、アップルやコカ・コーラなど主力株の一角が買われ、NYダウは上昇に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比310円高の39070円。円相場は1ドル=152円40銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。為替市場では円高の進行が一服していることも安心感につながりそうだ。ただし、トランプ政権による関税政策への影響が警戒されやすく、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうである。日経平均株価は75日線(39000円)を捉えてくる可能性はあるものの、同線での攻防が続くようだと、戻り待ち狙いの売り仕掛け的な動きが入りやすいだろう。また、同線を上抜けたとしても25日線(39180円)辺りが抵抗線として意識されそうである。 また、12日の米国では1月の消費者物価指数(CPI)の発表が予定されているため、結果を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいところである。トランプ政権による関税政策では鉄鋼、アルミニウム製品のほか、今後は自動車などへの関税引き上げを検討するとも明らかにしているため、円高一服ながら輸出関連株への押し目狙いの買いも強まりにくいところである。 なお、米国ではエヌビディアやマイクロソフトなどが売られたが、バンス米副大統領は11日、米国の産業としてAIを推進すると、パリで開催されているAIアクションサミットで講演した。AI関連株への押し目買い意欲は強そうである。そのほか、決算に絡んだところでは、オムロン<6645>、西日本FH<7189>、ケイアイスター<3465>、日ケミコン<6997>、エラン<6099>、太陽化<2902>、帝国電機<6333>、野村マイクロ<6254>、エスケーエレク<6677>、ソルクシーズ<4284>などが注目されそうだ。 ■ソフトバンク、3Q営業利益 12.3%増 8218億円 ソフトバンク<9434>が発表した2025年3月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比6.6%増の4兆8114億6300万円、営業利益は同12.3%増の8218億6100万円だった。PayPayの業績が伸びた。本業のモバイル事業も携帯料金の引き下げの影響から回復して堅調だった。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(38801.17、+14.15) ・NYダウは上昇(44593.65、+123.24) ・シカゴ日経225先物は上昇(39070、+310) ・米原油先物は上昇(73.32、+1.00) ・為替相場が円安・ドル高(152.50-60) ・活発な自社株買い ・東証による企業価値向上の要請 ・丸紅<8002>ベトナム社に出資、低炭素のアルミ再生支援 ・堀場製作所<6856>英国子会社、英の自動車安全評価試験施設で認証取得 ・ブリヂストン<5108>3社で、植物由来ゴムタイヤ開発、30年代に商業化 ・ローム<6963>Siウエハー撤退、来月末に製造終了 ・東京ガス<9531>グリーン水素製造用触媒を開発、イリジウムを5分の1に ・日本触媒<4114>英社と生分解性界面活性剤の販売契約 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 1月マネースストック(M3)(12月:前年比+0.8%) <海外> ・特になし 《ST》 記事一覧 |