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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/03/11 08:00, 提供元: フィスコ 10日の米国市場ダイジェスト:NYダウは890ドル安、リセッション懸念やハイテクが重し*08:00JST 10日の米国市場ダイジェスト:NYダウは890ドル安、リセッション懸念やハイテクが重し■NY株式:NYダウは890ドル安、リセッション懸念やハイテクが重し 米国株式市場は大幅反落。ダウ平均は890.01ドル安の41911.71ドル、ナスダックは727.90ポイント安の17468.32で取引を終了した。 トランプ大統領が週末のインタビューで政策の大幅修正で経済が過渡期にあると言及し、景気後退入りも除外しなかったため警戒感に寄り付き後、下落。特にハイテクでの利益確定売りが目立ち、相場は終日軟調に推移した。終盤にかけて関税を巡る不透明性などに手仕舞い売りが一段と強まり、下げ幅を拡大し、終了。セクター別では、食品・飲料・タバコ、電気通信サービスが上昇した一方、自動車・自動車部品、半導体・同製造装置が下落した。 不動産サービス会社のレッドフィン(RDFN)はテクノロジー主導の不動産会社、ロケット・カンパニーズ(RKT)が同社買収を発表し、上昇した。ロケット・カンパニーズ(RKT)は下落。缶詰めなどの食品会社、ザ・キャンベルズ・カンパニー(CPB)やシリアル製造会社のWKケロッグ(KLG)は、リセッション懸念がくすぶる中、需要が堅調に推移するとの見方に買われた。 住宅建設のレナー(LEN)は金利低下期待に上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は音声アシスタント「Siri」の機能強化が4月投入見込みの「iOS 18.4」で行われず当面延期となるとの報道やアナリストの投資判断引き下げが嫌気され、大幅安。半導体のエヌビディア(NVDA)はアナリストの目標株価引き下げで下落した。企業向けIT管理ソフトウエアメーカー、サービスナウ(NOW)は人工知能(AI)企業ムーブワークスを30億ドル近くで買収することで合意したと発表し下落。 ソフトウエアメカーのオラクル(ORCL)は取引終了後に四半期決算を発表。クラウドビジネスが低調で調整後の1株当たり利益が予想を下回り、増配発表も時間外取引で売られている。 (Horiko Capital Management LLC) ■NY為替:米景気後退懸念も質への逃避でドル売り縮小 10日のニューヨーク外為市場でドル・円は146円64銭まで下落した後、147円46銭まで上昇し、147円30銭で引けた。米国のトランプ大統領がインタビューで景気後退の可能性も除外しなかったため、警戒感が強まり長期金利低下に伴うドル売り、リスク回避の円買いが優勢となった。その後、NY連銀の短期インフレ期待の上昇を受け、ドル売りが後退。さらに、質への逃避と見られるドル買いが強まった。 ユーロ・ドルは1.0860ドルから1.0817ドルまで下落し、1.0829ドルで引けた。ドイツ緑の党がメルツ氏の債務パッケージを現状で支持しない意向を示したため支出計画拡大期待を受けたユーロ買いが後退した。ユーロ・円は159円72銭から158円93銭まで下落。ポンド・ドルは1.2947ドルまで上昇後、1.2862ドルまで反落。ドル・スイスは0.8758フランへ下落後、0.8822フランまで上昇した。 ■NY原油:反落で66.03ドル、株安を嫌気した売りが入る NY原油先物4月限は反落(NYMEX原油4月限終値:66.03 ↓1.01)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前営業日比−1.01ドル(−1.51%)の66.03ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは65.80ドル−67.60ドル。株安を嫌気した売りが入ったようだ。 ■主要米国企業の終値 銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率) バンクオブアメリカ(BAC) 39.83ドル -1.57ドル(-3.79%) モルガン・スタンレー(MS) 111.69ドル -7.60ドル(-6.37%) ゴールドマン・サックス(GS)531.66ドル -28.01ドル(-5.00%) インテル(INTC) 19.93ドル -0.71ドル(-3.43%) アップル(AAPL) 227.48ドル -11.59ドル(-4.84%) アルファベット(GOOG) 167.81ドル -7.94ドル(-4.51%) メタ(META) 597.99ドル -27.67ドル(-4.42%) キャタピラー(CAT) 345.21ドル -5.09ドル(-1.45%) アルコア(AA) 30.98ドル -1.86ドル(-5.66%) ウォルマート(WMT) 87.82ドル -3.90ドル(-4.25%) 《ST》 記事一覧 |