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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/02/12 17:20, 提供元: フィスコ クラボウ---3Qは2ケタ増益、化成品事業が順調に推移*17:20JST クラボウ---3Qは2ケタ増益、化成品事業が順調に推移クラボウ<3106>は10日、2025年3月期第3四半期(24年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比1.0%減の1,118.57億円、営業利益が同12.4%増の70.89億円、経常利益が同13.9%増の84.61億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同36.8%増の64.26億円となった。 繊維事業の売上高は前年同期比3.9%減370.03億円、営業利益0.32億円(前年同期は4.40億円の損失)となった。糸は、原料改質技術を活用した高機能製品「NaTech(ネイテック)」の販売が順調に推移し、タイ子会社でもデニム向けの販売が順調で、増収となった。テキスタイルは、中東向け素材は堅調だったが、カジュアル衣料向け素材の受注が減少し、減収となった。繊維製品は、暑熱環境下におけるリスク低減の管理システム「Smartfit(スマートフィット)」は販売が増加したが、カジュアル衣料の受注が減少し、減収となった。 化成品事業の売上高は同9.9%増の502.23億円、営業利益は同39.4%増の40.15億円となった。軟質ウレタンは、自動車内装材向けの受注が、中国子会社では低調だったが、国内では順調に推移し、原料価格や労務費の価格転嫁も進めた結果、増収となった。機能樹脂製品は、半導体製造装置向け高機能樹脂製品の受注が堅調で、また、太陽電池向け機能フィルムの受注も好調で、増収となった。住宅用建材は、断熱材の販売が低調に推移したが、集合住宅向けプレキャストコンクリート製品の受注が増加し、増収となった。不織布は、自動車フィルター向けの販売が回復した。 環境メカトロニクス事業の売上高は同25.3%減の139.72億円、営業利益は同31.6%減の16.04億円となった。エレクトロニクスは、半導体業界向け液体成分濃度計などが好調に推移したが、子会社のウェハー洗浄装置の販売台数が減少し、減収となった。エンジニアリングは、半導体業界向け薬液供給装置が低調に推移したが、排ガス処理設備などが順調で、また、子会社でも医薬品製造業界向け設備の工事が順調に進捗し、増収となった。バイオメディカルは、撹拌脱泡装置の出荷遅延の影響で、減収となった。この結果、前期に工作機械等の製造販売を行っていた子会社の全株式を譲渡した影響もあり、減収減益となった。 食品・サービス事業の売上高は同8.5%増の78.65億円、仕入コストの上昇等の影響もあり、営業利益は同3.5%減の5.26億円となった。食品は、成型スープの販売が減少したが、即席麺具材などは順調で、増収となった。ホテル関連は、好調な国内旅行やインバウンド需要の影響により、増収となった。 不動産事業について、不動産賃貸の売上高は同1.6%減の27.92億円、租税課金等の増加もあり、営業利益は同1.2%減の17.23億円となった。 2025年3月期通期については、売上高が前期比1.8%増の1,540.00億円、営業利益が同4.5%増の96.00億円、経常利益が同6.0%増の108.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同11.3%増の75.00億円とする8月7日に上方修正した連結業績予想を据え置いている。 《ST》 記事一覧 |