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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/02/14 14:58, 提供元: フィスコ 巴川コーポレーション---3Q増収・純利益は大幅増益、トナー事業、半導体・ディスプレイ関連事業が順調に推移*14:58JST 巴川コーポレーション---3Q増収・純利益は大幅増益、トナー事業、半導体・ディスプレイ関連事業が順調に推移巴川コーポレーション<3878>は13日、2025年3月期第3四半期(24年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比4.0%増の259.34億円、営業利益が同29.3%増の12.64億円、経常利益が同21.9%増の14.82億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同119.2%増の9.95億円となった。 主要4セグメントの概要について、トナー事業の売上高は前年同期比10.0%増の94.73億円、セグメント(営業)利益は同111.6%増の9.73億円となった。市況低迷による影響は見られるものの、円安による海外関連売上高の嵩上げがあったことなどにより増収となった。利益面では、利益率の高いカラートナーの販売減少や主原料である樹脂の値上げなどの影響はあったものの、円安によるプラス効果により増益となった。 半導体・ディスプレイ関連事業の売上高は同1.3%増の50.50億円、セグメント(営業)利益は同42.5%増の5.93億円となった。半導体実装用テープの販売が伸び悩んだものの、ディスプレイ関連事業について子会社を含めてディスプレイ向けフィルム加工への注文が引き続き好調を維持したことなどにより増収となった。利益面では、新製品の立ち上げに伴うコストを計画どおり投入したものの、ディスプレイ関連事業での増収効果や新製品の試作・試験入金が当初予想を上回ったことにより、前年同期比で増益となった。 機能性シート事業の売上高は同6.2%増の83.40億円、セグメント(営業)利益は同73.7%減の0.05億円となった。塗工紙事業において海外入札案件の落札等もあり好調に推移したほか、子会社で展開している製紙事業が堅調だったこともあり、前年同期比で増収となった。利益面では、中国経済の低迷から機能性不織布の受注が伸び悩んだほか、原材料価格上昇の影響もあり、前年同期比で減益となった。 セキュリティメディア事業の売上高は同12.5%減の28.61億円、セグメント(営業)利益は同44.7%減の1.95億円となった。カード関連製品の一部顧客における在庫調整による受注タイミングの遅れに加え、前年の一過性の特需案件が終了したことにより通帳類等の販売が減少したこと等もあり、売上高は減収となった。利益面では、減収影響が大きく減益となった。 2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比3.9%増の350.00億円、営業利益は同65.3%増の22.00億円、経常利益は同33.9%増の22.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同68.3%増の10.00億円とする期初計画を据え置いている。 《ST》 記事一覧 |