携帯版 | ||
|
フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/01/06 16:45, 提供元: フィスコ 6日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で4日続落、医薬株は急伸*16:45JST 6日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で4日続落、医薬株は急伸週明け6日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比4.51ポイント(0.14%)安の3206.92ポイントと小幅に4日続落した。昨年10月17日以来、約2カ月半ぶりの安値水準を切り下げている。 前週の軟調地合いを次ぐ流れ。人民元安が進行する中、本土からの資金流出懸念がくすぶっている。3日の外国為替市場では、対米ドルの人民元が一時、2023年11月以来の安値を切り下げた。4日はやや元高に戻したものの、依然として安い水準で推移している。また、中国10年国債の上昇(=利回り低下)が止まらず、「株式市場の低迷で投資家が安全資産としての債券にシフトした」との見方も続いている。もっとも下値を叩くような売りはみられない。中国経済の鈍化懸念がくすぶる中、当局が打ち出す景気対策に対する期待感も高まっている。外電が3日、消息筋情報として伝えたところによると、中国政府は国内数百万人の公務員に対し、大幅賃上げを実施したもよう。消費刺激策の一環とみられ、120億〜200億米ドル(約1兆8900億〜3兆1500億円)の経済効果が期待できるという。指数はプラス圏で推移する場面もみられた。 取引時間中に公表された民間集計による2024年12月の財新中国サービス業PMIについては、市場予想(51.4)と前月実績(51.5)を上回る52.2で着地。景況判断の境目となる50を24カ月連続で超過したが、相場に与える影響は限定された。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、酒造の下げが目立つ。舎得酒業(600702/SH)が5.3%安、青島ビール(600600/SH)が3.2%安、重慶ビール(600132/SH)が2.5%安、貴州茅台酒(600519/SH)が2.4%安、山西杏花村フェン酒(600809/SH)が2.1%安ずつ下落した。 半導体株も安い。LED・電子部品メーカーの聯創光電科技(600363/SH)が7.0%、IC設計の上海貝嶺(600171/SH)が4.2%、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が3.5%、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が1.9%で引けた。公益株、インフラ関連株、エネルギー株、不動産株なども売られている。 一方、医薬株は急伸。山東魯抗医薬(600789/SH)や河南太龍薬業(600222/SH)、華北製薬 (600812/SH)などがそろってストップ(10.0%)高し、江蘇聯環薬業(600513/SH)が7.6%高で取引を終えた。インフルエンザの国内流行を受け、医薬の需要拡大が意識されている。素材株、銀行株も物色されている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.68ポイント(0.26%)高の259.80ポイント、深センB株指数が5.38ポイント(0.45%)安の1189.32ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |