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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/01/14 18:00, 提供元: フィスコ 14日の香港市場概況:ハンセン1.8%高で7日ぶり反発、証券セクターに買い*18:00JST 14日の香港市場概況:ハンセン1.8%高で7日ぶり反発、証券セクターに買い14日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比345.64ポイント(1.83%)高の19219.78ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が143.65ポイント(2.10%)高の6987.36ポイントと7日ぶりに反発した。売買代金は1576億8760万香港ドルに増加している(13日は1340億4670万香港ドル)。 自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数は前日まで6日続落し、足元では昨年9月23日以来、約3カ月半ぶりの安値水準に落ち込んでいた。人民元安進行の警戒感がやや薄らいだこともプラス。当局が人民元安をけん制するスタンスを強化する中、外国為替市場では対米ドルのオフショア人民元が元高に転じて推移している。企業業績の改善も買い安心感を誘った。複数の上場企業が強気な業績見通しを発表している。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、中国ミネラルウォーター最大手の農夫山泉(9633/HK)が5.4%高、中国電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)が5.3%高、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が5.0%高と上げが目立った。そのほか、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が4.1%高。同社は13日引け後、2024年の売り上げ成長に自信を示すと同時に、25年は前年比で増収率が加速するとの見通しを明らかにした。 セクター別では、中国の証券が高い。第一上海投資(227/HK)が9.4%、招商証券(6099/HK)が7.7%、国聯証券(1456/HK)が6.1%、中信証券(6030/HK)が6.0%ずつ上昇した。中国証券監督管理委員会(証監会)は13日、今年の最優先課題として「市場の安定化」を挙げると表明。市場活性化の期待も高まった。 半導体・人工知能(AI)関連もしっかり。上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.7%高、晶門半導体(2878/HK)が4.4%高、華虹半導体(1347/HK)が3.7%高、北京第四範式智能技術(6682/HK)が6.8%高、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が6.7%高と値を上げている。米政権がAI向け先端半導体の輸出規制を強めたことを受け、中国当局が産業支援の動きを加速させると期待された。 エアラインやツアー会社など旅行関連も物色される。中国東方航空(670/HK)が15.0%高、中国南方航空(1055/HK)が11.4%高、中国国際航空(753/HK)が10.1%高、飛道旅遊科技(8069/HK)が5.4%高、同程旅行HD(780/HK)が4.5%高で引けた。今月下旬から始まる春節(旧正月)の大型連休を前に、需要増の期待感が先行している。 他の個別株動向では、新興電気自動車(EV)メーカーの浙江零ホウ科技(9863/HK)が13.0%高。2024年10〜12月期決算について、純損益が黒字に転換するとの見通しを示したことが材料視されている。四半期ベースで赤字脱却するとの目標を1年前倒しで達成する形だ。ほか、創薬ベンチャーの百済神州生物科技(ベイジーン:6160/HK)が7.7%高。2024年通期の営業損益が黒字化する見込みと発表したことを手がかりにしている。 一方、本土市場は4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比2.54%高の3240.94ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。証券、自動車、消費関連、不動産、医薬、資源・素材、インフラ関連、銀行・保険なども上げが目立った。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |