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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/01/16 18:06, 提供元: フィスコ 16日の香港市場概況:ハンセン1.2%高で3日続伸、不動産と資源・素材に買い*18:06JST 16日の香港市場概況:ハンセン1.2%高で3日続伸、不動産と資源・素材に買い16日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比236.82ポイント(1.23%)高の19522.89ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が87.16ポイント(1.24%)高の7098.76ポイントと3日続伸した。売買代金は1423億720万香港ドルに拡大している(15日は1285億2620万香港ドル)。 米長期金利の低下が好感される流れ。インフレ懸念が後退する中、昨夜の米債券市場では10年債利回りが急低下した。15日公表された昨年12月の米消費者物価指数(CPI)では、食品・エネルギー価格を除いたコアCPIの上昇率が前月比で0.2%にとどまり、11月実績と予想(ともに0.3%)を下回っている。14日発表された米生産者物価指数(PPI)が予想を下回ったこともあり、米利下げペースが鈍化するとの懸念がひとまず薄らいだ。香港は金融瀬策で米国に追随するため、域内金利の低下も期待されている。また、中国でも金融緩和がしやすくなるとの見方も広がった。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、アルミ加工の中国宏橋集団(1378/HK)が5.6%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.8%高、中国自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が2.9%高と上げが目立った。 セクター別では、本土と香港の不動産が高い。遠洋集団HD(3377/HK)が4.7%、融創中国HD(1918/HK)が4.6%、雅居楽集団HD(3383/HK)が1.7%、領展房地産投資信託基金(823/HK)が2.2%、新世界発展(17/HK)が1.6%ずつ上昇した。 非鉄や産金、建材、鉄鋼など資源・素材セクターも物色される。中国宏橋のほか、中国アルミ(2600/HK)が4.7%高、霊宝黄金(3330/HK)が3.9%高、紫金鉱業集団(2899/HK)が2.5%高、華潤建材科技HD(1313/HK)が5.0%高、中国西部水泥(2233/HK)が2.1%高、鞍鋼(347/HK)が4.2%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.5%高で引けた。 半導体・人工知能(AI)関連もしっかり。蘇州貝克微電子(2149/HK)が4.7%高、華虹半導体(1347/HK)が4.0%高、ASMPT(522/HK)が2.6%高、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が2.8%高、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が2.3%高と値を上げている。 半面、海運セクターはさえない。海豊国際HD(1308/HK)が4.0%安、中遠海運能源運輸(1138/HK)が0.9%安、中遠海運HD(1919/HK)が0.7%安、太平洋航運集団(2343/HK)が0.6%安で取引を終えた。パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエルとハマスが停戦合意したことを受け、海上運賃の低下が意識されている。 一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.28%高の3236.03ポイントで取引を終了した。資源・素材が高い。銀行、信ネットワーク、インフラ建設、空運なども買われた。半面、半導体は安い。海運、公益、医薬、消費関連も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |