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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/01/21 18:00, 提供元: フィスコ 21日の香港市場概況:ハンセン0.9%高で6日続伸、テック指数2.1%上昇*18:00JST 21日の香港市場概況:ハンセン0.9%高で6日続伸、テック指数2.1%上昇21日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比180.74ポイント(0.91%)高の20106.55ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が85.17ポイント(1.18%)高の7320.88ポイントと6日続伸した。ハンセン指数は昨年12月12日以来、約1カ月半ぶりの高値水準を回復。売買代金は1479億8470万香港ドルにやや縮小した(20日は1613億7580万香港ドル)。 投資家に買い安心感が広がる流れ。トランプ米新大統領は就任初日の20日、中国などに対する新たな関税の発動を見送ったと報じられている。市場では、就任初日にトランプ氏が関税発動に関する大統領令に署名するとみられていた。 人民元高もプラス。外国為替市場では、米ドルが各国通貨に対して急落し、オフショア人民元は一時、昨年12月中旬以来の元高水準を付けている。内部環境も悪くない。今月下旬に始まる春節(旧正月)の大型連休を前に、当局は近く預金準備率を引き下げるとの観測も続いている。 ただ、上値は限定的。初日の関税発動は見送られたものの、トランプ新政権の対外政策に対する不透明感はくすぶっている。トランプ氏は就任演説を通じ、カナダとメキシコに2月1日付で25%の関税を課すことを検討していると明らかにした。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が7.3%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が6.3%高、中国自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が5.9%高と上げが目立った。 セクター別では、中国の不動産が高い。碧桂園HD(2007/HK)が17.5%、万科企業(2202/HK)が9.1%、合景泰富地産(1813/HK)が8.6%、融創中国HD(1918/HK)が3.8%ずつ上昇した。碧桂園は決算発表の遅延解消など、売買再開に向けた証取の要求を全て満たしたとして9カ月ぶりに売買再開されている。同社が今月14日に発表した2023年12月期の業績は、純損益が1784億人民元の赤字だった。また、今月20日に行われる予定だった香港高等法院(高等裁判所)での清算判断審理について、5月26日に延期されたと報告している。 スマートフォン部材・組立の銘柄群もしっかり。舜宇光学科技のほか、丘タイ科技(1478/HK)が4.0%高、高偉電子(1415/HK)が2.8%高、瑞声科技HD(2018/HK)が2.7%高、比亜迪電子(BYDエレク:285/HK)が4.8%高で引けた。デジタル製品3品目を対象とする買い替え補助政策が全国各地で順次スタートし、一部ネット通販では、今月はすでに前月比で倍増のペースで進んでいる。新興ハイテク株の物色などで、ハンセン科技(テック)指数は2.1%高と他の指数をアウトパフォームした。 半面、ゼネコンなどインフラ建設セクターはさえない。中国建築国際集団(3311/HK)が3.6%、中国鉄建(1186/HK)と中国交通建設(1800/HK)がそろって2.7%ずつ下落した。 一方、本土市場は4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.05%安の3242.62ポイントで取引を終了した。資源・素材が安い。酒造、通信・メディア、公益、医薬、証券、軍事関連なども売られた。半面、ハイテクは高い。不動産、銀行・保険、自動車も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |