本書は私が三井物産在籍中に、様々な事業の投資案件を審査する立場に居た際に大変重宝した本です。当時若造の私が百戦錬磨の現場のビジネスマンと対等(?)に各案件についてディスカッションできたのは、この本で得た知識のおかげです。
著者はノーベル賞を受賞している、あのロバート・マートンです。
題名からは一見、ただの金融本のように見えますが、「資本主義経済下の中で『合理的』に行動することとは何か?」を「やさしい言葉」で解き明かしてくれます。
事業投資はもとより、株式投資、コーポレートファイナンス、経営論を学ぶことができます。今を生きるすべてのビジネスマン必読の書です。
この本を学べば、「投資」という営みの本質が分かります。
何事もはじめに一流に習えば、後は楽だといいます。
また、一流を習ってこそ、その後の我流・オリジナルを創造できると言えます。
ですから、投資家として、本書はまず初めに読むべき本であると思っています。
その後に、著名な投資家(グリーンブラッド・グレアム)の本を読めば、
理解がより深まり投資力が向上すると思います。